プロローグ 世界の成り立ち
私が考えていた作品で2番目に古いのですね。一番古い作品はちょっと恥ずかしいので書く気はないですね(笑)ちなみに2作目は作品としては考えていませんが考えた時期は一番古いので、考えていた一番古い作品とは縁がないですが、まぁ、そういうことにしてほしいです。
この国、いや今は大陸といった方がいいだろうか。この大陸では今戦争が勃発している。
そしてその戦争は国同士のものではない。内戦だ。
この国ではあるべきものになれた者を王とする方法で代々続いている。だがこの内戦が始まったのは、今の代の王があるべきものというのに、その力を振るわないからだ。
今戦争している陣営は大きく二つ。保守派と革命派だ。保守派の中でもそれぞれの方針が違い、革命派も同様だ。だが国の方針という大きい目標へと向かっている部分で分ければ二つなのだろう。
例えるなら保守派は三つに分かれており今の王にカネで雇われたり、王の考えに同行するもので構成される「完全保守派」、次の代である王子に期待を寄せつつも力が足りず、このままでは次の代になれないと考え、今の王はすぐにでも変えるべきという者で構成される「次代保守派」、革命派の考えに危険性があると判断し、今の状態を維持しようと考える「反革命保守派」に分かれている。
革命派は二つに分かれており今の王を退け、強いものを王とするために戦う「武力革命派」、今の王を退け、政治力、民への信頼といった王である相応しい条件を作ろうと考える「制度革命派」に分かれている。
そう言えば一つ言い忘れていたことがある。この戦争は兵器とかはあるかもしれないがそんなもの、戦っているものにとってほぼ砂粒でしかない。なぜって?
それはこの世界のもの全てが人でありながらMONSTERであるから。違いなんてない。それぞれが違うとするなら全員が全員、‘‘個‘‘を示すために争っている。
MONSTERであるものは父母の遺伝子に関係する「直血種」と、先祖の遺伝子に何らかの方法で結ばれる「離血種」、親の遺伝子関係なく完全な新種として生まれる「新血種」、これらの種が進化することで新たな個体として出てくる「変血種」が主だ。
戦争の火種となる王となる者は「スカイキング」という種だ。最も安定した種とも言われ地上での走力、空中での機動力、攻撃手段となる、牙や顎、息球も安定したものとなり正攻法で突破できる種は多くない。
王が力を振るわないというのはスカイキングへと変化し治安維持、野生種であるMONSTERの討伐を行っている。
野生種というのはMONSTERに近いが、人になれない者だ。「考える力を多く持たず、己の本能と欲望のままに動く偽物」と大陸の皆が呼んでいる。
MONSTERの変化を教えておこう。
人からMONSTERへと変化するときはまず体に鱗といった器官が後付けされ、「第一龍化」または「第一竜化」と呼ばれる。漢字が違うのは基準が違う程度なので気にするほどの話じゃない。
ここでは龍で統一するが、第一龍化は我々が着ぐるみを着るようなものだろう。まあ、その着ぐるみはこの大陸では肉体だが。
その第一龍化が終わった後は体の大きさが変化する。MONSTERの本来の大きさになるためだ。第一龍化でも十分戦えるが、MONSTERの真価は発揮しにくい。
巨大化が終わると「完全龍化」または「完全竜化」となる。
そしてもう一度言おう。これは内戦だ。同じ国民と殺し合う自傷行為にも等しい行為をしているのだ。
もっとも、目的のために己の命をとして戦うものにそれを理解しているのは一握りしかいないのだが。
1作目、2作目は文字数を気にしていましたが、もっと自由に書きたいと思ったので、文字数なんて気にしないで書いていきます。あと、数字をこの作品は漢数字を中心に書いていくので、いつもの感じで書いて間違えるかもしれません。誤字・脱字・表現の間違いなども結構出るかもしれないので、あったらどんどん報告してほしいです。頑張りますので。