表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
型破りの転生勇者  作者: ハミガキ粉
王都編
16/45

意識高い系の振る舞い

「な、なぁカズヤ……もう服は全部脱ぎかかってるけど、解決策は思いついたか……? こっちは何も思いつかねえ」


必死に解決方法を考えながら服を脱いでいたカズヤは、シュウキに言われて初めて後下着1枚だけなのに気がついた。

もう時間稼ぎは出来ないと思ったカズヤは、服を全部脱いで最後の作戦会議に出た。


「シュウキ、お前先輩達の裸1人でも見たか?」


「は? お前こんな時に何言ってんだよ! 欲情してんじゃねえよ!」


焦って余裕のないシュウキは、カズヤの狂言にイラつきを抑えれなかった。

カズヤは声が外に漏れてないか後に気にかけながら、シュウキをなだめていた。


「いいから聞けって! 見えたか?」


「わかったよ……湯気が濃くて、肌なんて全然見えなかったよ」


求めていた回答が帰ってくると、カズヤは喜びを隠しきれずにガッツポーズをした。


「俺も誰一人として見えてないんだよ! あんなに混雑していたのに、誰一人として!」


カズヤの回りくどい説明で、シュウキはまだ理解出来ていなかった。


「流石異世界だぜ! つまり俺達には、コンプラが規制されるんだ! 湯気が濃くて見えなかったのは、規制のせいなんだよ! つまりこれを利用すれば、バレない事も可能! シュウキ、俺の下腹部を横から見てくれ」


シュウキは急いで横に回り込んで、カズヤの下腹部を見た。

そこには前後ともに濃霧のように、肌色すら見えない湯気で覆われていた。


「す、すげえ! しかも前は膨らんでなくて、平らだ! どうやってんだ」


「股に挟むんだぜ! 股に挟んだ状態で、モデルのように歩けばバレる事はねえ!」


希望が見えてきたシュウキは、カズヤの言った通りに服を脱ぎ、股に挟んで準備をした。





バァァァン!!!



「なぁカズヤ、なんで今勢いよくドア開けたの?」


「決めてるシーンなんだ、堂々としてろ」


勢いよくドアが開かれた事で、メイド達の視線はカズヤ達に集まった。

そこには足を交差して凛々しく立ち振る舞った、美人と筋肉ダルマがいた。


「やっと来たか新入り! ん? その立ち方なんだ?」


待ちわびていたツガは笑顔で出迎えたが、2人の異様な立ち方に疑問を抱いた。


「あら、知りませんの? 淑女の嗜みですわよ? オホホホホ」


カズヤは高笑いしながら、シャワーの元まで変な足取りで歩いていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ