化け物育成
初心者ながら頑張って書きました。
皆最後まで読んでね〜
コメント(゜Д゜)ホスィナー
顔の右側が冷たい。
目を開けるとコンクリートの床に寝ていた。
体を起こして周りを見渡す。
6畳くらいの広さで銀色の鉄格子に窓の無い壁。
檻の外は曲がり角があり、壁しか見えない。
まるで投獄されているような。
檻に手をかけると、ひんやり冷たく、とても硬い。
何とか出ようと鉄格子を握ろうと思った時、ドンッと天井が揺れ、地震が起きた。
揺れは30秒ぐらい続いてやっと収まった。
すると地震の影響か鉄格子が少し曲がっていて、通れそうな隙間が出来ていた。
そこから顔を出し、体をグリグリと出していく。
檻の中から出て、曲がり角を曲がると手形のついた厳重そうなドアがあった。
その手形をかざす。
プオーンと波長が伸びるような音がなり、ドアが引き戸のように開いた。
開いたそこは廊下で同じようなドアが10個あった。
僕がいた部屋は突き当たりの位置にあり、10個中7個は空いていて、近くのふたつだけが閉まっていた。
その中の空いている部屋に入った。
部屋の中は同じような構造で鉄格子はぐにゃりと曲がっていた。
地震の影響か?、そんな事を思いこの部屋を出た。
次は閉まっている部屋の前に立ち、ドアにある手形に手をかざした。
またさっきと同じ音がなり、ドアが開いた。
やっぱり部屋は同じ構造だったが、檻には何かあった。
よくよく見るとそれは動物だった。
鉄格子に手をかけて下を向いている。
それ以外には何も無く、部屋から出た。
もう一個の部屋に行き、同じようにドアを開ける。
中に入ると今度は動いている動物がいた。
そいつは隙間から体を出そうとしていて、思わず手を貸した。
「お前はここの出かたを知っているか?」
体を出したこいつはそう言った。
こいつは同類だと本能で分かった。
「知らない」
「なら一緒に探そう」
部屋から出るとこいつが指さすのはドアに書いてある、«16312»
僕のいた部屋には、«2040»
こいつの部屋には、«6478»
他の部屋にもそれがあった。
「分からない」
「そうか、じゃあいいか」
廊下をぬけてこいつと進んでいく。
途中にはドアがいくつもあり、その度に手をかざして開けた。
進んでいくと、今までとは雰囲気の違うドアがあった。
それを開けると、空気を吸った時、胸の中心がドクンと鼓動した。
そして体の開いていく感覚の後、体全体が鼓動し始めた。
多少の痛みがあったが悶えるほどではなかった。
体の鼓動が収まってこいつを見ると、こいつは蹲り、頭を地面に打ち付けていた。
顔を覗くとさっきと比べて顔が変形していた。
少しして、こいつは起き上がった。
『よし行こう』
また移動を始め、あるドアを通った時、すごいい匂いに包まれた。
その匂いにつられるように移動する。
匂いの先にはこいつと同じような見た目をした、動物がいた。
その動物は横になって目を閉じている。
そしてその動物を見ると顔から液体がこぼれ落ちた。
こいつを見ると僕と同じように液体を零しながら鉄格子を掴んでいた。
『いっか』
こいつはそう言うと鉄格子をねじ曲げ、檻の中に入った。
檻の中に入ってすぐこいつはその動物にかぶりついた。
バキバキ、パリパリ、ジュルジュル、クチャクチャ、
色んな音を立てながらその動物を食べていく。
その光景を見て僕も思った。
タベタイナ。
そこから走り出し他の美味しそうな匂いを辿る。
そしてミツケタヨォ。
今度は動いていた。
「そこの人、ここから出してくれ」
そう言う動物にゆっくり近づいていく。
「早く!!宇宙人が来るから!!」
鉄格子を開け、中に入る。
後ろで話し音が聞こえたがどうでもよかった。
動物の頭を掴み、一気に齧り付いた。
口の中でバリバリと音がナル。
「え、いたあああああああああぁぁぁ」
なんか聞こえるけどまあいいか。
空いた頭の中には緑色の何かがある。
触ると柔らかかったからスッタ。
ジュルジュルジュルジュルといい音を立てながら飲み込む。
「あ…ああああああああぁぁぁ」
しっとりしたものが下に残ってスゴクオイシイ!!
コウフンシタシ、こんどは赤い液体スったよ。
チョットしょっぱいカナ?
こんどは目玉!!
クリクリしてオイシイ!!
かむとプチュってはじけるんだネェ。
おはなはコリコリしてる。
ひふはクチャクチャ。
オナカの中はクチャクチャデニガイカナァ?
デモ、オイシイ、オイシイヨーーーー!!
『やっぱり子供じゃ天地に戻っちゃうね』
『でもこいつも体はニンゲンでしょ』
「そうだね、タベヨウカ」
オイシイ、オイシイネ。
でも今度は本物のニンゲンタベヨウネ。
コメント(゜Д゜)ホスィナー