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玖:魔法習得
とりあえず魔法書を読んでみる。
そういえば、文字が読める。言語理解とかその類いかな?
考えても仕方がないないので、温暖魔法の習得に集中する。どうやら、詠唱を構築して発動するのが魔法らしい。
「我は勇者、神を殺す者。温度を上げて、我らを寒さから守りたまえ『温度上昇』」
それっぽく詠唱すると、少し温かくなった。
「なんですが、その詠唱は‼聞いたことがありません‼」
藍那「詠唱を構築しました。どうですか?」
「……さすが勇者様、としか言いようがありませんね。でも、その魔法で迷路に行くことができます。準備をしましょう。」
しかし藍那は一つ、思うことがあった。それは、
初めての魔法は攻撃魔法がよかった……
という、しょーもないことだった。
重要人物
鈴木藍那
学校の帰りに理想郷に召喚された中学二年生。13歳で頭はいい。あだ名はアイちゃん。自覚はないが、美女。
サティナ・バーズ
藍那のパーティーメンバーとして派遣された女の人。詳細は不明。
神
理想郷をつくった創造神。死ぬことを望んでいる。不死身。詳細は不明。




