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召喚サレタ14歳  作者: クロ=アズラーイール
東の島国
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参拾漆:サトウ

暫く忙しいです!

とりあえず、港で陸に上がる。

ここは、サトウ。


サティナ「とても活気がありますね。」


サティナはとっても機嫌が良いようだ。


藍那「そうですね。……サティナ、貴方もしかして外国に行くのが初めてで浮かれていたりして…………」


サティナ「そ、そんなわけないじゃないですか!あ!、彼処に何か美味しそうなものが、ありますよ藍那、行ってみましょう!」


サティナは、早足で八百屋に向かった。


(図星…………)


藍那は、そんなサティナを追いかける。


藍那「サティナ、待ってください。……それは?」


サティナの手には、サツマイモのような、いや、サツマイモと言い切っても良いくらい似ているものがあった。


サティナ「これ、針を持った魔物の巣にある蜜と合わせると、とても美味しいらしいですよ。」


藍那「まるでサツマイモ?…………確かに、蜂蜜と合わせると美味しいと思うけど…………毒は?」


店員「いや、毒はない。……買ってくれるか?」


藍那「では、二本貰います。」


店員「あいよ。銅貨八枚。」


藍那「有難う御座います。では。」


店員「おう。またな。」


サティナはとても、ホクホク顔だ。


サティナ「とても、美味しそうですね。」


藍那「まさか、サティナは甘党?」


サティナ「いえ、違います!」


サティナは断固拒否するが、またまた図星のようだ。


藍那「…………では、宿を見つけて食べますか。」


あまり、個人の領域に入り込んではいけない。なので、それ以上追及しない。


サティナ「ええ、そうしましょう。」


藍那はサティナのテンションがまた上がったことに、もう突っ込まない。


サティナ「では、いただきます。」


「熱いから気をつけて……」と言い終わる前にサティナはサツマイモ?口にいれ、案の定顔を真っ赤にしながらハフハフ食べる。


サティナ「と、とてもあふいですね。」


藍那「だから言おうと……まあ、良いです。いただきます。」


藍那もサツマイモ?を口にいれる。


藍那「味もサツマイモ……これ、何て言うものかわかりますか?」


サティナ「話によると、古代の勇者様が「サトゥマエミ」とよんだことからそう名付けられています。この土地の語源でもあるそうです。」


(それ、サツマイモなんじゃ……)と思った藍那だが、あえて口に出さない。


(というか、サトウって人名かと思ってた……)

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