第九部 第十章 エピローグ
「龍女さん、ありがとう」
俺が龍女さんに頭を下げた。
「いやいや、シードラゴンはお役に立てたようじゃな」
「ええ、おかげさまで、たくさんの修羅さんが相手を見つけたようで」
俺が笑顔で答えた。
何しろ、もはや、あの基地は空っぽである。
修羅が中の人達全部を攫っていなくなったのだ。
ヤマトに頼んでたおかげで、彼らの持ち込んだ核ミサイルも確保された。
まあ、ただ、親父もこんな簡単に終らないから、まだいろいろあるだろう。
「で、これから、どうするのじゃ? 」
龍女さんが色っぽい。
あれから、戦いも終わり、大満足した爆龍王ゴウオウとリヴァイアには御礼の酒が振る舞われた。
樽で五十くらい出したんだが、お酒に弱かったらしく、そのまま寝てる。
アポリトもクニヒト大佐も少し壊れたので、すぐにアポリトの事務所兼家に帰った。
カザンザキス邸も一部は破壊されたが、北側だけで、中身は無事だ。
どちらかと言うと、すっかり心の折れた樹老人を宥めるのにカザンザキスさんは必死のようだ。
で、俺だ。
今、目の前にアオイとムラサキとミツキとミヤビ王女と龍女とキョウカとユイナとミオがいる。
何故か俺の部屋にいる。
なんか、ぼっちの勘がヤバイと告げている。
「お疲れでしょうから」
アオイがまた、コップにドリンクを入れて持ってきた。
また、このパターンかよ。
「これ、何本入ってるの? 」
アオイが右手の指を二本立てた。
前回より、一本分多いやんけ。
「で、なんで、君たちもいるの? 」
キョウカとユイナとミオに言った。
「「「いや、別に」」」
三人が目を背けて言った。
別にじゃないだろうに。
「勿論、ご褒美はあるんじゃろうな」
龍女さんがじっとりこっちを見て言った。
無茶苦茶色っぽい。
「いや、でも、今日は襲撃を受けたばかりだし、まずは休んで明日にしま……」
龍女さんの指からはじかれた金色の玉が俺の口の中に入った。
「えええ! 」
と言ったとこで記憶が途切れた。
あれ?
ベットの上?
寝てたのか?
と思いつつ、覚悟を決めて目を開けた。
アオイとムラサキとミツキとミヤビ王女と龍女さんとキョウカとミオとユイナが真っ裸で凄く満足そうな顔で寝てた。
ああ、やっぱりこのパターンですか。
横のごみ籠見ると凄い量のくしゃくしゃの紙が……。
どんだけやったんだろう。
にしても、前回五Pで今回九P。
段々数が増えてんだけど。
どんな、大人の階段の登り方なんだよっっ!
寝ぼけて、明日の分、投稿しちゃいましたので、もう一つも投稿します。