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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第九部 第九章 再度決戦

「親父! 今までの俺だと思うなよ! これが新必殺技だぁぁぁぁぁ! 」


 俺が叫びながら、親父に手をかざした。


 例の樹老人(じゅろうじん)に教えて貰った心を攻める奴だ。


 こないだのファウロスの時に出たような、前と後ろの両面から見えるでかいスクリーンが出てくる。


 親父が寝ている。


 抱き枕を抱いてる。


 その抱いてる抱き枕が問題だ。


 コー〇ギアスのC.〇.(〇ーツー)が裸で誘ってるエッチな抱き枕だ。


「ぐはっ! 」


 親父が前のめりになって膝から崩れ落ちる


 と、同時に俺とミツキも崩れ落ちた。


「これは、いかん。身内なもんで、こっちにもダメージが来る! 」


「嘘! 父さん! そぶりも見せなかったのにアニオタなの? 」


 ミツキが動揺して、親父に聞いた。


「待ってください! カ〇ンじゃないんですか? 」


 ルイス中尉が横で叫んだ。


 お前もアニオタかよ! 

 

 突っ込むところが違う!


「お、親父ぃぃ。まさか、そんな趣味があろうとは……」


「くくくくく、そうだアニオタだよ! ヤマトの王家は皆アニオタなんだよ! 」


 親父がやけくそになって叫んだ。


「C.〇.(〇ーツー)好きの何が悪い! 」


 親父が開き直った。


「普通はカ〇ンのおっぱいを選びませんか? 」


 ルイス中尉が横で冷静に突っ込んだ。


「俺はこんな感じの子が好きなの! 」


 親父が断言した。


「か、母さんが可哀想」


 ミツキがポツリと言ったんだが、相当効いたようで、親父が胸を抑えて蹲った。


「何だ、これは」


 隣にいたクニヒト大佐が池田〇一さんの声で言った。


 効くわ。


 池田秀〇さんの声が心にしみる。


「もう、貴様は許さん! 」


 親父が俺を睨み付けた。


「いや、アニオタばれて逆ギレされても」 

 

 俺達が睨み合っている時に、地響きがした。


 何事かと思って、そちらを見ると、爆龍王ゴウオウとリヴァイアが立ってる。


 何故か、白い布で出来た着物の様な服を着て、頭に松明をいくつか立てて、鉢巻みたいなのを撒いてる。


 リヴァイアも二本立ちしてる。


 なんじゃ、これ?


「「祟りじゃ〜っ! 八つ墓〇祟りじゃ〜っ! 」」


 言いながら、爆龍王ゴウオウもリヴァイアも火箭を飛ばして、親父達のあたりに次々と爆発のキノコ雲を起こす。


「「祟りじゃ〜っ! 祟りじゃ〜っ! 八つ墓〇祟りじゃ〜っ! 」」


「八つ墓? 八〇墓村か? 何を言ってんだ? 」


 親父が爆風を凌ぎながら唖然とした。


「「祟りじゃ〜っ! 祟りじゃ〜っ! 八つ墓〇祟りじゃ〜っ! 」」


 言いながら、次々と爆発を起こしながら、爆龍王ゴウオウとリヴァイアが進撃する。


「な、何? あれ? 」


 俺が皆に聞いた。


「いや、爆龍王ゴウオウさんに、相手を怖がらせたいとか言われて、ほら、私、昔、子供の時に八つ墓村の映画のテレビ見て泣いたでしょ。それを言ったんだけど……」


「ああ、ろうそくを鉢巻きで巻いて立てて、八つ墓〇祟りじゃとか言う奴ね。ちょっと、古過ぎね? 凄い古い昔の映画だよ? 」


「いや、古いんだけど、おどろおどろしくて怖くて」 


 爆龍王ゴウオウとリヴァイアの爆発音を上げながらの祟りじゃ〜っ! 祟りじゃ〜っ! 八つ墓〇祟りじゃ〜っ!の進軍が続く。


 親父もそれに巻き込まれて、あたりが火の海になっていく。


「なんと言うか、ノリがいいよね」


 俺がぽつりと言った。


「そうよね。本当に思うわ。無茶苦茶ノリがいいのよね」


 ミツキが頷いた。


「素晴らしいよな! 」


 俺が盆踊りのように踊りながら進撃する爆龍王ゴウオウを見た。


「普通、やんないよね! 」


 ミツキが破顔した。


「ええ、やらせといて、それを言う? 」


 ミヤビ王女が引きっつた顔をした。


「次は貞〇あたりで言ってみたら」


 俺が笑った。


「そうね。もう少し新しいのがあると良いんだけど」


 ミツキもさらに笑顔で答える。


 すでに親父のいたあたりは火の海だ。


「何と言うか、次々と上がるキノコ雲が花火のようで綺麗だな」


 俺が感慨深げに言った。


「素晴らしいね」


「素晴らしいです」


 ミツキとアオイも俺の左右に寄り添って言った。


 まるで皆で花火を見ているようだ。


 それを横から樹老人(じゅろうじん)とカザンザキスさんが見ていた。


「なあ、カザンザキス君」


「はい」


「<結末の時>にモンスター達をまとめてあちらの世界と戦うはずのゴウオウとリヴァイアサンがこんな事になるなんて……」


「はい」


「もっと、<結末の時>って神聖なもののはずなのに……」


 樹老人(じゅろうじん)が膝から崩れ落ちる様に跪いた。


「な、なんでこんな事になるんじゃあぁぁぁぁああああぁぁ! 」


 樹老人(じゅろうじん)の叫び声が炎に包まれた海辺に響き渡った。




 夜勤で休憩中に横溝正史なんか読んでたら、こんな落ちになった。


 もう、判断力が落ちて、良くわかんないっす。

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