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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第九部 第六章 シュウジ

 森のような小島の中にある船のような建造物の廊下をユウキの親父のシュウジが歩いてる。


「シュウジ、これからどうするんだ? 」


 迷彩色のズボンと白いタンクトップを来た、がっしりとした白人の男が聞いた。年齢は四十前後くらいで、名前をハワード大佐と言い、この船の建造物のトップだ。


「どうするも何も攻めるさ」


 シュウジがにべもなく笑って答えた。


「奇襲か」


「しかないだろう。こないだ、あいつらが現われた時、テレポートしてきやがった。それが無ければ、あの時に核ミサイルをぶち込んで終わりにしたんだが、そうもいかなくなった。何しろ、数本しか持ってきて無いしな。蒼穹船(そらふね)を潰すのに、何本かはいるし」


「もっと核ミサイルを持ってこれたら良かったんだが、何にせよ少数精鋭の作戦だったしな。あまり、数を持ってくると豆柴モドキ派が五月蠅い」


「あれなぁ、このままだと、もう、こちらに作戦する部隊を送るの無理になるだろうな。まさか、アメリカの大統領にあの豆柴モドキをプレゼントする馬鹿がいると思わなかった。あれで、もうガタガタだ。全く、あの馬鹿息子が碌な事をせん」


「はははは、確かに、困った息子さんだ。ところで、こちらの世界のスキル翻訳とは便利だな」


「まあな、一度使えば、その言語は覚えたと同じになるからな。元々、こちらの世界はその辺の代々の遺伝もあって、ほぼ言語は同じだし」


「お蔭で俺は英語で話して、お前は日本語で話して、全く同じように聞こえる。さらにこの世界の相手の言葉も分かる。お前がスキル翻訳をかけてくれたおかけだ」


「まあ、魔法の方が便利な事もあるさ」

 

「ところで、良いのか? お前の息子だろ。それに娘もいる」


 ハワード大佐がシュウジの気持ちを量る様に聞いてきた。


「なんだ、気にするな。多分、本気でやっても殺せるかどうかわからんよ。二人とも」


「お前に、そこまで言わせるとは、相当なもんなんだな」


 ハワード大佐が驚いたように言った。


「ああ、あの二人。とくに上の馬鹿息子の方は間違いなく化けもんだ。敵に廻るんだったら、いろいろ教えるんじゃ無かったよ」


「まあ、豆柴モドキですでに我がアメリカもガタガタだからな」


「ロシアの大統領ですら犬好きだから、えらい事になってるらしいしな」


 シュウジが笑いながら答えた。


「ああ、あの強面が豆柴モドキをすりすりしながら生活してるらしいな」


 ハワード大佐も笑った。


「まあ、こちらの兵も整備兵いれても百人規模だし。武装にしても知れている。この状況だから、ちょっとえぐい事をやっても仕方ないだろうな」


 シュウジが言うと同時に、目の前に仮面のケモミミ女が跪いた。


「魔王様、言われたとおり、やってきました」


「そうか、ご苦労さん。で? あの子らはいつ仕掛けるって? 」


「はい、今夜仕掛けるそうです」


「分かった」


 シュウジがハワード大佐を振り返った。


「じゃあ、馬鹿息子の暗殺チームを編成して乗り込むとするか」


 シュウジが楽しそうに笑った。





 いつも、読んでくださってありがとうございます。


 なんとか頑張って、毎日二話投稿続けます。


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