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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第八部 第一章 プロローグ

 延々と俺の守護神である不動明王と樹老人(じゅろうじん)の説教が続く。


 正座させられて足がしびれる。


「性格なんて本人が作るんじゃなくて環境と親や先生が教育で作るんじゃないですか」


 などと笑顔で言ったのが悪かったらしい。


 しかしだな、なろうの様に赤ちゃんに転生して来て、よっしゃやったるでーとか思ってんならともかく、性格なんて環境と教育だよ?


 俺にどうしろと。


「まあ、アポリトさんに酷い事した叔母さん達を使うのは、どうなの? 」


 ミツキの良い方がキツイ。


 横でアポリトが複雑な顔をしている。


「だって、ああしないと、また、アポリトが狙われるじゃない」


 俺が笑った。


「なるほど、これで、もう、アポリトさんが狙われることは無いわね」


 ミヤビ王女が納得したようだ。


「まあ、叔母さん達、喜んでたもんねぇ」


 ミツキも納得したみたいだ。


「アポリトさんも守れるし、叔母様達にも恩を売れると考えれば、これはまさに一石二鳥の作戦ですね」


 アオイがにっこり笑った。


「さすが、ユウキ様ですね」


 ムラサキも満面の笑みだ


 複雑そうなアポリトとクニヒト大佐を置いて、アオイとミヤビ王女とミツキとムラサキは何度も感心したように頷いた。


「いや、違うでしょ! 」


 樹老人(じゅろうじん)が叫ぶ。


「あのカルロス一世の立場も考えないといけないだろう? 」


 不動明王が言った。


「真剣勝負の恋の結果だからいいんじゃないのかな? 」


 俺が笑顔で答えた。


 アオイとミヤビ王女とミツキとムラサキも頷いた。


 樹老人(じゅろうじん)と不動明王が凄い顔してる。


「ヤマトの奴っておかしくね? 」


 樹老人(じゅろうじん)が呟いた。

 

「昔は、こんなのじゃ無かったんですけどね」


 不動明王が悲しそうに呟いた。


「おかしいのは、ヤマトの王族と大貴族だけだから」


 クニヒト大佐が断言する。


「いや、俺は普通だぞ」

 

 俺が言い返した。


「「「「「はあ? 」」」」


 皆が凄い顔をした。


「悪いけど、環境と教育じゃん。三つ子の魂百までと言うじゃないですか。今更、どうにもならんですよ」


 俺が胸を張った。


「この性格は昔からなのか? 」


 樹老人(じゅろうじん)がミツキに聞いた。


「はい、昔からです」


 ミツキが頷いた。


「<結末の時>がやばくね? 」

 

 樹老人(じゅろうじん)が言うと、深刻な顔で不動明王が腕を組んだ。


「大丈夫ですよユウキ様なら」


 ムラサキが言いながら、正座してる俺の左側に来る。


「まあ、兄ちゃんなら大丈夫でしょ」


 ミツキも俺の右肩に手を乗せた。


「私もそう思います」


 アオイも満面の笑顔だ。


「すいません。こっちはパパなのに、横でキャッハウフフなんてやめてくれますか」


 クニヒト大佐がふてくされた。


「まあ、良く考えろクニヒト大佐。あれは冷静に考えるとシャア大佐の子だったんじゃないか? 」


「どういう事? 」


 クニヒト大佐が訝しげな顔をした。


「つまり、お前は今シャアでは無いだろ」


「ああっ、つまり、俺はパパじゃないんだ」


 クニヒト大佐が喜んだ。


「「ふざけんな! 」」


 樹老人(じゅろうじん)と不動明王が怒った。


「結局、ヤマトが全部やばいんじゃないのか? 」


 アポリトが呆れ顔だ。


「これ、まずいなぁ。これが<終末(おわり)の子>なんだもんなぁ」


 樹老人(じゅろうじん)が途方にくれた。

 

  

 



 

 すいません。仕事のからみで、今後一部投稿時間がずれます。


 読んでいただきたいので、できればブックマークお願いいたします。


 いつも、読んでいただいて、本当にありがとうございます。


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