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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第六十四部 第七章 別荘

 ヘリに乗り込んで三機でその別荘のあるあたりへ向かった。


 許嫁達も全員ついてくる。


 別荘が見えてきた時に異変が起こった。


 突然、全部のヘリが不調になる。


「何か、仕掛けて来てるのが居ますね」


 アオイが何らかの障壁をかけた。


 ヘリの異常は止まったが、どうも変な感じがする。


「少し離れて降りた方が良いかも」


 俺が提案した。


「あれ? びびってんの? 」


 クニヒト大佐が笑った。


「いや、その方が良さそうだな」


 親父が答えた。


「うん。凄い血のにおいと言うか気配がする」


 俺が呟いた。


「わしもだ」


 祝融さんが頷いた。


 途端、ヘリの中がぞっとしてる。


「やはり、来たら駄目なんじゃないのか? 」


 チアンウェイ焦ってる。


 横で、ジョアンが凄い顔をしてる。


「何か、昔、あの屋敷で何かやった馬鹿がいるみたいだね」


 ゼブが答えた。


「蠱毒かな? 」


 カガが続いた。


「何かを開こうとしたみたい」


 ゼブが皆を見回した。


「帰ろうか? 」


 俺が笑顔で答えた。


「そうだな」


 親父も頷いた。


「え? 私の度胸試しは? 」


 ジョアンが青くなりながらも聞いた。


「いや、やばいと思ったら関わらないのも大事だぞ。君子危うきに近寄らずと言う訳だ」


 祝融さんが良い笑顔だ。


「いや、でも、攻撃しちゃいましたよね。敵認識されてますよ」


 アオイが俺達をじっと見た。


 これは困った。


 藪を突いて蛇が出ると言う奴か。


「そのとおりだな」


 親父が頷いた。


「あ? 喋ってた? 」


「ああ」


 なかなか治らないな。


「どうする? 」


 祝融さんが聞いてきた。


「これは、あれですね。藪ごと焼き払うと言う」


 俺が答えた。


「全部灰にするしか無かろう」


 親父も頷いた。


「結局、それかよ」


 カルロス一世が呆れ顔だ。


「別に、この島は無くなってもいいんだよね」


 俺がチアンウェイに聞いた。


「ああ、駄目だ。出て来たね」


 ゼブが呟いた。


 古びた別邸から女主人のような人が出てくる。


「なんだあれ? 」


 俺が聞いた。


 赤い昔の中国の高貴な人が着る服を着てる。


「あれ、赤いの血だな」


 親父が呟いた。


 言った途端、ヘリの中のジョアンとかカザンザキスさんがぞっとする。


「門を守ってるんですかね? 」


 アオイがじっと見て答えた。


「門? 」


「ええ、どうも亡くなった人が行く世界との門があるみたいです。それを破る為に、蠱毒を屋敷の人間を使ってやったみたいですね」


 アオイがじっと見てる。


「門があるから、破壊はお勧めしないね」


 ゼブも続いた。


「何で、そんなもんが……」


 俺が唖然とした。


「一旦、降りますか。きっかけがあれば開くようになってるので、このままにしとくのまずいかもしれません」


 アオイが言ったので、ヘリを降ろすことになった。


 あまり、危険に近づくのは嫌なんだが。 


 


 

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