表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
672/2613

第六十一部 第七章 エピローグ

「しかし、人間の世界ではスライムが人気だと聞いたが」

 

 クアムが反論して来た。


「スライムって、あれか? こないだ向こうの世界に戻ってた時にアニメがあったな」


 親父がドン引きながら答えた。


「でも、あれ、人間の姿してますよね」


 宰相が突っ込む。


「では、同じでは無いか」


「「「「「「可愛くない」」」」」」


 親父達が断言した。


「何ぃぃぃいいいいいぃぃぃぃぃぃ? 」


 何か知らないが凄く悔しかった様子だ。


 何だろうな。


「とりあえず、俺はちょっとごめんだな」


 まさかの爆龍王ゴウオウの衝撃のえんがちょ宣言。


 すげぇぇぇぇぇ。


 インパクトあり過ぎだ。


 クアムが凄い顔で歯軋りしてる。


「良かろう。次は可愛さのアピールで行くぞ。本当の可愛さと言うものがどう言うものか貴様らに見せてやる」 


 クアムが宣言した。


 いや、それやるとせっかくの黒幕のイメージが……。


 まさかの女子高生とかに化けられたら、まさかのエロ漫画じゃないか。


「ええっ? 女子高生とか駄目なの? 」


 クアムが衝撃の顔をした。


「あ? 喋ってた? 」


 俺が聞くと皆が頷いた。


「難しいな」


 クアムが悩んでる。


「待って、待って、せっかくの対決イメージが台無しじゃね? 黒幕なんだから、もう少し考えようや」


 俺が必死に反論した。


「だがな。黒幕。ラスボスと言うものは、敵に貶されたらそのままにしておかない筈。少なくとも私はそう思う。だからこそ、そのままにはしておけんのだ」


 クアムが静かに反論した。


 正論と言えば正論かも知れないが。


 それが可愛さってどうよ。


「まあ、待て。お手並み拝見と行こうじゃないか」


 親父か良い笑顔だ。


「わしも、彼の本気を見てみたい」


 祝融さんも優しく笑った。


「「「「わしらもだ」」」」


 国王達が頷く。


 あかん、これ楽しんでるだけだ。


 もう、ラスボス設定どこ行ったよ。


「心配するな。俺は銃を一度も撃って無い」


 クニヒト大佐が良い笑顔だ。


「お前が言うなよ」


 また、喋ってたのか、涙が出そう。


「良かろう。刮目して待て! 」


 クアムが消えた。


「あ、どっかで見たようなデジャブが」


 俺が眩暈がした。


「ファウロスと同じ事言って消えたな。兄弟」


 アポリトが言った。


「良かったじゃないか。ライバル復活だ」


 親父が良い笑顔で俺の肩をポンと叩いた。


 いや、嬉しくないよ。


 なんだよ、これ。


 さっきまでの殺し合いがどこ行ったんだ。


「いつもの事じゃん」


 カルロス一世がにっと笑った。


 又、喋ってたのか。


 笑えねぇ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ