表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
671/2609

第六十一部 第六章 吸収

 派手な服を着たクアムが両手を剣の折れて瀕死のクアムに両手をあてた。


 ぐぼぐぼぐぼぐぼぐびいぐびい。


 異様な異音を立てて、剣の折れたクアムが派手な服を着たクアムに吸収されていく。


 ほんげぇぇぇええええええええええぇぇ!


 身体全体を使って吸収して行く感じだ。


 すげぇ、きしょい。


 さっきまで、凄い顔して睨んでた親父がドン引いた顔してる。


 キモイ。


 本当にキモイ。


 国王達とかビビりまくってる。


 金糸の派手な服を着たクアムはすべてを吸収すると一つになった。


「くはぁぁ、いやぁ、身体が戻ると嬉しいね。若干、斬られた痛みが残ってるけど……うん。身体が軽い」


 金糸の派手な服装のクアムが腕を回す。


 あきらかに身体能力があがっている。


「なるほど、こないだから、黒幕とか出してグズグズしてたのは、あの時のいくつかに分化した自分を吸収する為ですか」


 アオイが薄く笑ってクアムを見た。


「いやいや、これは偶然だよ。でも、おかげて助かった。負けたと意思表示してくれないと、性格が混ざるからね」


 クアムが嬉しそうだ。


 十二分にキモいんですけど。


「本格的にやるには、まだ身体が足りないからね。もう少し、黒幕として戦わせて貰うよ。また、こんなラッキーな話があるとありがたいな」


 凄く嬉しそうにクアムが笑った。


「お前半身とか俺の事言ってたよな。ええ、まさか、俺ってお前で出来てんの? 」


 俺がドン引いた顔で聞いた。


「いやいや、昔の前世のお前の身体を乗っ取ろうと入り込んだ時に、前世のお前に身体を逆にかなりの部分を奪われて逃げたのさ」


 クアムが笑って答えた。


 国王達ドン引き。


 周りで見てた人もドン引き。


 一番衝撃は爆龍王ゴウオウがドン引き。


 あんたまでドン引きされたら、俺の立場がぁぁぁぁあ!


「何、こいつ、スライムみたいなもんなの? 」


 爆龍王ゴウオウがクアムで無く、俺を見て凄い顔してる。


「ああ、違いますよ。クアムは相手の身体に入り込む事ができるんです。旦那様は入り込まれたけど、拒否してはじき出したと言う事です」


 アオイが笑って答えた。


 今度は全員がえんがちょをしながら、クアムから飛びのいた。


「いや、酷い反応だな」


 クアムが傷ついたような顔をしてる。


「いやだって、身体に入られたくないし」


「条件が揃わないと入れないよ」


「ええええ? わけがわかんねぇ」


 なんだ、こいつ。


 せっかく変態の仲間が出来たと皆で喜んでたのに、変態じゃないじゃん。


 単なる物体xじゃん。


「なんだよ、物体Xって」


「心を読まれた」


「喋ってると言うのに」


 ノリが悪いのはそのままか。


「身体がスライムみたいでいろんな生物に化けれるんだよ」


「ああ、そんな感じだ」


「「「「「「「「げぇぇぇぇええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ! 」」」」」」」」」」


 俺達が爆龍王ゴウオウまでドン引いた。


 何だよ、肯定するのかよ。


「何てこった。ホラーだったとは」


 親父もドン引いている。


「ああ、でも、彼は普段は人間型で、ある条件が揃うと相手に侵入し形を変えれるだけですよ」


 アオイが笑って説明した。


「いや、その時点で物体Xだから」


 すでに、ライバルどこの話じゃねーじゃん。


 がっかり。


  


  

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ