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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第七部 第七章 果たし状

 ミツキが手紙の筒を開けて、読みだしてから顔色が変わる。


「ちょっと、果たし状じゃない! しかも、エテルノのカルロス一世だって! 」


 ミツキが驚いたように叫んだ。


「誰? 」


 俺が素で聞いた。


「海戦では天才(ヘニオ)って言われてるわ」


 ミツキが教えてくれた。


「後、超絶美男子とかも言うわね」

 

 ミヤビ王女も続いて言った。


「あれ? 浮気ですか? 」


 アオイがミヤビ王女に笑った。


「ちょっと、何でそうなるのよ」


 ミヤビ王女が照れくさそうに怒った。


「大丈夫じゃないですかね? 薬をユウキ様に飲ませる前に、貴方は一緒に部屋に入るの? ってアオイさんに聞かれて、耳たぶまで真っ赤にして、行くとか言ってましたし」


 ムラサキが言うと、ミヤビ王女が本当に真っ赤になった。


「おーい。やっぱり、狙ってやったのかよ」


 俺が呆れた。


「いえ、私は本当にほんのちょっとだけ飲み物に入れたんですよ、精力剤。お父様が送ってきたものだし、危ないと思って。でも、疲れてらっしゃったから仕方ないかと思って」


 アオイが答えた。


「そしたら、ミツキさんがドパドバ入れたの」


 ムラサキがミツキを指差した。


 ミツキがか!


「はあああああ、あんたもドバドバいれたじゃないの」


 ミツキがムラサキに反論した。


「結局、一瓶入れちゃったんですよ」


 アオイが冷静に笑った。


「いや、それなら、俺に渡さなかったら良かったんじゃない? 」


 俺がアオイに引きつった顔で答えた。


「いや、だって、私はやってないし、ある意味、これは事故ですから」


 アオイが笑顔だ。


「あの、あの、私、耽美系嫌いだからね」


 ミヤビ王女が横で真っ赤になってる。


「すいません。立たない男の前で、そういう充実した熱々な関係見せないでくれませんか」


 クニヒト大佐が怒った。


「兄弟。俺もせつない」


 アポリトも悲しそうだ。


「すまん」


 さすがに、俺もそれしか言えない。


「とりあえず、ココドウリロって言われる最強の海兵が出てくるわね」


 ミツキが手紙を見て言った。


「え? 果し合いって二人ですんじゃないの? 」


「軍を使っての果し合いみたいよ」


「マジかよ」


 俺がため息ついた。


 まあ、ぶっちゃけ、めんどくさい。


 ひょっとして、この人がやってくれないかなと言う期待とともに、樹老人(じゅろうじん)を見た。


「わしは今回は見てるだけにする。お前がどういう風にするのか興味がある」


 樹老人(じゅろうじん)が俺をじっと見た。 


「そっかぁ、リヴァイアはどうかな」


 俺がアオイに聞いた。


「シーサーペントは今ついて来てる百匹はいけますが、それ以外のシーサーペントもリヴァイアも難しいですね。時間がかかり過ぎます。もし、出来るとしたら、ワイバーンだけです」


 アオイが厳しい顔で答えた。


「そうか……」


 俺が悩む。


「ミツキさぁ。ヤマトの王宮の連中と連絡取れる? 」


 俺が聞いたら、アポリトとクニヒト大佐が震えてる。


「取れるけどいいの? 」


 ミツキが心配そうだ。


「ああ、ごめんごめん。少し保険掛けとこうと思ってさ」


 俺がアポリト達に謝った。


「あんな目にあったのに、王宮の連中を信頼するの? 」


ミヤビ王女がちょっと怒ったようだ。


「信頼はしてないけど、猛毒だから使いようはあるよね」


 俺が背伸びして答えた。


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