第五十九部 第九章 エピローグ
ベットを起きたら、まだ夜明けだ。
やばいな。
愛人枠を入れたのに、何故か全部こなしてしまうと言う。
しかも、まだ夜明けでやんの。
ルグは泣きながら、高速帆船でテーラに行くことになった。
まあ、ファウロスとかロウとか良い奴だから大歓迎するだろうな。
俺は関わりたくないが。
それと、シェン大帝とかは軽空母に乗せたらいろいろ大騒ぎしてた。
まあ、全然この世界の船と中身が違うからな。
んで、ついでに鳳雛が俺の子だと言う誤解は解けた。
良かったと言いたいところだが、向こうの方がホッとしてたので困った。
雷龍は爆龍王ゴウオウと樽酒で飲み会してた。
酒代ハンパ無いんで勘弁して欲しい。
後、元反乱軍の方は、給与が東部の方は西部と仲が悪いせいか安いらしくて、俺が出す金額聞いて喜んで傭兵になる事になった。
まあ、今更、軍には戻れないしね。
ダグダ師匠には仲間を連れて、その傭兵達と逃げた穀物と兵糧の回収やって貰ってる。
二宮金次郎が力を止めたんで、元の穀物などに戻ったが、回収はしないと仕方ない。
どちらにしろ西部と東部のいがみ合いは女帝とチアンウェイの課題だな。
とりあえず、それを俺がやるとマジで皇帝とかにならされたらかなわないので、逃げないと。
とりあえず、許嫁達全員に毛布を掛けて出よう。
何か、甲板の方から訳の分かんない歌が聞こえて来るが、聞かなかった事にしよう。
どんだけ、昭和のおっさんやねん。
ドアを開けて、食堂へ向かう。
「さらに早いな! 」
親父が驚いてる。
「いやいや、何を大声で……」
「いや、五十人以上相手にしてて、何でそんな早いの? 」
国王も驚いてる。
朝が早いな。
老人は見かけだけのはずなんだが。
「いや、知らんけど、だんだん早くなるな」
「ローテーションで帰らさないでも全員相手に出来たのでは? 」
宰相が驚いた顔で答えた。
「いや、無茶でしょ」
やめて欲しいんだが。
「シェン大帝とかは? 」
「疲れて寝てるみたいですよ。何か、二宮金次郎とか心にダメージが来る話が多かったみたいで」
ヨシアキ大佐が笑って答えた。
「まあ、本人に会ったら悲鳴あげてたもんな」
俺が笑った。
「原油の採掘関係は母さんに話をつけといた。後は、お金の配分詰めないとな」
「ああ、そうだね。でないと操業できないね」
「その辺は女帝さんとチアンウェイさんが起きてから、話するか」
親父が紅茶をすすった。
「久しぶりに一息つけたような気分だな」
俺も紅茶を貰った。
親父と俺と顔を見合わせて笑った。




