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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第五十九部 第三章 対話

「え? 雪龍(せつりゅう)さんに会いに来たの? 」


 なんか、爆龍王ゴウオウがシェン大帝と雷龍とか言うリンドブルムのでかいのを連れてきた。


 戦争してるんじゃなかったのかと思いつつ、古い友人らしいので、雪龍(せつりゅう)さんを呼んだ。


「は? 敵なのに、警戒しないの? 」


 シェン大帝が凄い顔してる。


「いや、別に、うちはあまり気にしないしな。戦争はじまりゃ別だけど、その前に会いに来たならどうぞ」


 俺が笑って答えた。


 なんか、シェン大帝と雷龍が凄い顔してる。


「なんじゃ、久しぶりじゃの? 」


 懐かしそうな笑顔で雪龍(せつりゅう)さんがシェン大帝と雷龍を見た。


「まさか、オババ殿まで、<終末(おわり)の子>の味方とはな」


 シェン大帝が驚いたように言った。


「こら、適齢期のものにオババなど失礼じゃろう」


 雪龍(せつりゅう)さんが怒ったように答えた。


「いやいや、適齢期などと、良く言いますな。そもそも、人間の姿の方で暮らしておられるのか? 」


 雷龍が聞いた。


「ああ、そうじゃ。それと、適齢期は適齢期じゃ。なにせ、<終末(おわり)の子>の妻じゃからの」


 言いながら、嬉しそうに俺の右手に雪龍(せつりゅう)さんが抱きついてきた。


「「は? 」」 


 シェン大帝と雷龍が凄い顔した。


 そのままシェン大帝と雷龍がぎぎぃと言う感じで、爆龍王ゴウオウを見た。


 爆龍王ゴウオウが苦い顔で頷いた。


「「はぁぁあぁあぁぁぁぁぁああああああああああああ? 」」


 シェン大帝と雷龍が絶叫をあげた。


 まあ、仕方ないわな。


 俺としたら、悲しいけど笑ってるしか無い。


「ど、どゆこと? 」


 シェン大帝の動揺がハンパ無い。


「うむ。いろいろあっての、それからは、こう言う関係じゃ」


 雪龍(せつりゅう)さんが頬を染める。


 少し辛い。


「ええええええ? そりゃ、ドラゴンの人間型と人間の結婚とか神話にはあるけど、ええええええ? あんた、婆様の年齢知ってんのか? 」


 雷龍が凄い顔して聞いてきた。


 やべぇ、せつない。


 横に雪龍(せつりゅう)さんがいて仕方ないので頷く。


「はぁぁああぁぁぁぁあ? いや、ヒモ・モードってそんなにヤバイの? 」


 シェン大帝が震えてる。


 シェン大帝と雷龍が声を出さずに変態だって同じ言葉を口を動かして言ってるのが分かる。


 読唇術とか習うんじゃなかった。


 変態にようこそって言ってんだから、ことさら変態だって言うなよ。


 しかも、声を出さずに!


「し、信じられん」


 シェン大帝が震えてる。


「だから、自分の目で確かめろと言ったろ。見なきゃ信じれないもんな」


 爆龍王ゴウオウがさらに酷い事をおっしゃる。


「どんだけ、範囲が広いんだよ」


 雷龍が唖然としてる。


 その時、ちょこちょこと鳳雛がやってきて、俺の頭に乗った。


「とうちゃん、どうした? 」


 その時のシェン大帝と雷龍の顔を俺は一生忘れないだろう。


 それは俺の人生でも見た事も無い様な顔だった。


 いや、これは別に俺が孕ませて出来た子供じゃないんだよって言おうかと思ったが。


 完全に凝固してるので、聞こえないだろうなって寂しく思った。 



 

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