第五十九部 第一章 プロローグ
「とりあえず、東部の穀倉地帯と食糧庫は抑えた」
大きな天幕の中でシェン大帝が皆を見回した。
魔法使いであるシュエと賢者であるグイゼをはじめルグと寝返った東部軍の軍の部隊長たちが頷く。
「これを盾にして、敵のモンスターの猛爆攻撃をさせれないようにしようと思う。流石に、コンチュエの東部の穀倉地帯と兵糧が無くなれば、コンチュエ自体も飢えに襲われる。安易には爆発攻撃は仕掛けれないはすだ」
シェン大帝が自分に言い聞かせるように答えた。
「だが、変態だ。定石は通じるのだろうか」
ルグも首を傾げた。
「いや、貴方の方が過去に戦った事があるのではないのか? 」
「あるが、無茶苦茶な奴だったからな」
「何となく分かるが」
「まさか、共工様に下痢とゲロを出させるとか思いもよらなかった。しかも、仲間のコンチュエを犠牲にしてだぞ」
ルグが震えた。
「あり得ないわね」
シュエも困惑してる。
「そもそも、下痢とゲロってのがこちらの想像を超えてるし」
グイゼも困惑気味だ。
「こちらの戦略としては、敵の軍が攻めてきた時に、相手の軍勢をこちらに引き込み、背後の昔の戦役で大量の死体が埋められた場所のゾンビを動かして前後から挟撃する……これなんだが、正直、これで大丈夫かどうか不安だ」
シェン大帝の不安感が募る。
「たしかにアレクシアをたった一人で滅ぼした化け物だしな」
ルグが苦々しく呟いた。
「は? 」
「「え? 」」
シェン大帝とシュエとグイゼの顔が凄い。
「いや、初めて聞いたぞ。アレクシアって西の大国だろ? 」
「ああ、当時からコンチュエと同じ規模の大国だったがな。さらに、北方の大国のエーデルハイトもスルトの関係で奴が滅ぼしてる」
「えええええ? 化け物じゃないの! 」
グイゼが驚いてる。
「化け物だと最初から言ってるだろうが」
ルグの顔が苦い。
「そんな、信じられない」
シュエの表情がさえない。
「個人技も最強だったんだよな? 」
ルグがシェン大帝に聞いた。
「ああ、最強クラスだ。問題はそれがゴロゴロいるように見受けられた」
シェン大帝の顔がさらに冴えない。
「どうするの? 」
「仕方あるまい、雷龍とともに一か八か、本人だけに奇襲をかけてみるか」
シェン大帝が一か八かと言う顔で言った。
「そんな馬鹿な作戦は無いでしょ? 」
グイゼが止めようと叫ぶ。
「だが、ヤマトの向こうの世界の艦隊の援軍も近づいてる。電撃戦しか生きる方法が無い」
「私もついて行くわ」
シュエが答えた。
「やめた方が良い、女はヒモ・モードであっという間に寝返ってしまう。大事な旦那様を倒す側に行くだけだ」
ルグが制止した。
「しかし! 」
シュエが反論しょうとした。
「いや、ここは俺が一人で行くよ。相棒のリンドブルムの雷龍なら撤退も出来るだろう」
シェン大帝がもう決めたような顔をした。
シュエとグイゼが不安そうな顔をしたが仕方なさそうに頷いた。
ついに目標の100万Pv行きました。o(^▽^o)(o^▽^)o
節目と勝手に思ってますので、題にテーマの人類変態化計画入れました。o(^▽^o)(o^▽^)o
今後ともよろしくお願いいたします。m(__)m
今日はお祝いなんで、四本投稿します。m(__)m




