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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
634/2612

第五十七部 第一章 プロローグ

 全部あっさり終わって、コンチュエで慰労会があるらしいので、軽空母で向かう。


 クルーの全員参加も決まったので、皆、喜んでる。


 食堂で皆と紅茶で一服してたら、目の前にクアムが現われた。


 許嫁達も居るのに馬鹿な奴だな。


「どう言う事だ? 」


 クアムが目を血走らせて言う。


「ほえ? 」


 俺が茶菓子を咥えながら唖然として聞いた。


「戦うんじゃないのか? 」


「え? 親父? 俺は挑戦状の文面を言われただけで、やるかやらないかとか返事を聞かれてないよね」


 俺が親父に確認した。


「ああ、聞かれてないぞ」


 親父が笑った。


「ほら、だから、別に戦うなんて言ってないし」


「いや、普通戦うだろ? 」


「何で? 」


「挑戦されたんだぞ? 」


「だから、受けてないって」


「ええええ? 」


 クアムが凄い顔してる。


「君はあれだな。挑戦状を携えてきた使者役なら、当然、返事を貰って帰るよな。それをしてない時点で、駄目駄目なんじゃないかな」


 親父が優しい笑顔で諭すように答えた。


「一言言って良い? あのさ、俺のライバルならさぁ、返事も貰ってないのに、自分とこの情報とか話す? 自慢してるつもりかもしれないけど、情報を渡す時点で弱点も喋ってるわけだよ? 自分がどれほど間抜けた事をしたか分かってる? 」


 俺がコンコンと説諭した。


「ふんごぉぉぉおおぉおぉおぉおお! 」


 俺の喋り方にむかついたのか、憤怒の顔でクアムが俺を見た。


 よしよし、良い感じだ。


 やっぱり、どぶ泥で戦い合うライバルなんだから、やっぱり泥沼の関係だよね。


 俺がホッコリして優しい笑顔を浮かべた。


「どぶ泥なんか知るかぁぁあああぁぁぁぁ! 」


 クアムが激昂した。


 どうも、また喋ってたらしい。


 良い感じだ。


 育ってる、育ってる、育ってるぞぅ。


 俺と親父と祝融さんが目を見合わせてホッコリする。


「何を笑ってるんだ! 」


 クアムが怒鳴る。


「いやいや、新しい仲間の誕生に感動してるだけじゃないか」


 国王達がうんうんと頷いて良い笑顔だ。


「仲間じゃねぇよ! 」


 クアムが目の前の皿をひっくり返した。


「これは、どぶ泥で戦い合う、変態ドブネズミの戦いなんだぞ」


 俺が無茶苦茶優しい笑顔をした。


「しれっと変態を混ぜるんじゃねぇぇぇえ! 」


「良い感じだなぁ」


 親父が畑になったトマトが赤くなったのを見るような顔で頷いた。


「お前ら、絶対、絶対許さないからな! 」


 叫びながら消えた。


「もう少し、揺さぶればライバルになってくれるかな」


 俺が嬉しそうに笑った。


「もうちょっと、どぶ泥につけないとな」


 親父も頷いた。


「何か、敵とは言え仲間の成長を見るのはホッコリして良いな」


 祝融さんも嬉しそうだ。


「こ、これに染まれと……」


 ニコライさんが横でカザンザキスさんと顔面蒼白になっていた。


 大げさな。


 染まるんじゃ無くて、染められるんだよ。


「喋ってるぞ」


 カルロス一世が教えてくれたが、ニコライさんとカザンザキスさんはすでに泡吹いてた。



 

 

ブックマーク等ありがとうございます。(^ー^)


いろいろとあって落ち込んでる私が元気になる感想などお待ちしてます。(ノ゜∀゜)ノワッショイ


本当に元気になる感想などをお願いします。いろいろあって辛い。(つД`;)ふぇ~ん

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