第五十六部 第十四章 エピローグ
全員で軽空母で蚩尤が潜んでる地下洞窟の入り口に一番近い所に来た。
全長一キロメートルの巨大な身体になった爆龍王ゴウオウが空を飛んでる。
飛べるわけないんだけど、そう言うものだと思うしかないな。
何しろ、直径一キロメートル近い超超巨大な堅い岩を持ってるし。
その岩にアオイが全力の結界による強固化をした。
アオイは前に聞いたが、結界の強さと強固化では天上界と魔界でも屈指らしい。
その堅い岩を、蚩尤が潜む地下洞窟の入り口を完全にふさぐように落とした。
その後、アオイとゼブの共同の結界で、さらに固定化して、さらに、母さんが持ってきた速乾性のコンクリを軽空母で作るようにして、コンテナで運んで、ピストン輸送でドハドバ上から信じられないくらい大量に流し込んだ。
「……これで終了か」
チアンウェイが唖然とした顔してる。
「そう、終了。アホだから、入り口一つしかない地下洞窟の壁とか岩盤を強化しまくったんで、中から破壊して蚩尤は出て来れないし、入り口ふさいだら終わりだよ」
俺が笑った。
「あいつが強固にした部分を解きに来ても困るから、さらに追加で、私とゼブで解除できないように山全体を覆いましたから」
アオイがニコリと笑った。
「じゃあ、これにて終了でーす! 」
俺が皆に知らせるように叫んだ。
「「「「ええええええええ? 」」」」
カザンザキスさんとカルロス一世とかがあまりに簡単に終わったんで、一斉に唖然としてる。
「だって、別に戦うのが目的で無くて、蚩尤の排除が目的だし」
俺がさらに笑った。
「だから、封印したから、これで終わりだ」
親父も笑った。
「そもそも、頑丈な檻を作ってくれたようなものだからな」
祝融さんも笑ってる。
「後は速乾性のコンクリで固めて。その上に砂漠などの緑化作業で使われる高吸水性高分子樹脂を敷いた上に土を盛って、草から初めて、木を植えて山に戻すと」
俺が今後の話をした。
「まあ、千年はゆうに、この結界なら持つでしょう」
アオイも笑顔だ。
「本当に敵に回したくないわ」
カルロス一世が呆れたように呟いた。
「どうだろう、山に向こうの温州ミカンでも植えるか? 」
親父が笑って答えた。
日本という国の凄さは果物を見たら分かる。
他国より劇高だが、品種改良とかで糖度がハンパ無い。
他の国には無い位に甘い。
「確かに、温州ミカンとかオレンジとか売れそうだな」
俺も同意した。
結局、のちにここはみかんとオレンジなど柑橘系の山になる。
それは蚩尤産というブランドになった。
めでたしめでたし。




