表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
632/2608

第五十六部 第十三章 挑戦状

「もういいや。もういいから、言うぞ。蚩尤(しゆう)が地下宮殿で兵を伏せて待っている。地下宮殿のトンネルの岩盤は俺が強化して、俺ですら破るのが無理なくらいの強固さにしてる。だから、上の岩盤ごと攻撃して地下を潰すのは無理だ。さらに、地下の通路も俺が強化して蚩尤(しゆう)ですら破壊できないレベルだ。トンネルの壁を破壊する事すらお前達には無理だろう。お前達はその地下へこちらの兵士達が伏せてると分かっても攻めてこないといけない。勿論、入り口は一つだけだ。他にはない。以上だ」


 面倒くさくなったのか、一気にクアムが棒読みで言うと消えた。


「くくくくっ、何て無能な! 」


「棒読みだったな」


「これじゃあ、ライバル失格だよ」


「本当だな」


 俺と親父が目を合わせてため息ついた。


 周りを見回しても気配を感じない。


 本当にクアムは帰ったようだ。


「しょーもない」


「俺もそう思う」


「これで、ライバルとか笑うわ」


 俺が小馬鹿にしたように笑った。


「ああ、お前も気がついたか」


「気が付くよ。馬鹿じゃねえの? 」


 俺と親父がいなくなったクアムを冷笑した。


「とりあえず、母さんから緊急で頼んでた荷物届いたぞ」


「じゃあ、アオイとか起きたら一気に終わらすか」


「そうだな。原油の採掘が大事だからな」


「後、爆龍王ゴウオウを呼ばないと」


 俺が慌ててテレポートして来たアオイに言った。


「ど、どうなったんです? 」


「大丈夫なの? 」


 ゼブも慌てて来た。


「いや、思ってたより、あいつポンコツだった」


 俺が哀しそうに答えた。


 ちょっと、あれじゃあライバルと言えないな。


 無能すぎて。


「まあまあ、これから育ってくれるだろうよ」


 親父が俺の肩を叩いた。


「だと、良いんだけどな」


 俺がため息ついた。


「ど、どうなったんだ」


 慌てて、テレポートでチアンウェイも来た。


「ああ、蚩尤(しゆう)からの挑戦状だって」


 俺が呆れたように答えた。


「岩盤と地下のトンネル全てを蚩尤(しゆう)ですら破壊できないように強化してるから、トンネル内の地下に攻め込んで来いだとさ」


 親父が笑った。


「やはりか、そうなると凄まじい犠牲が出るな。どうするんだ? 」


 チアンウェイが苦虫を潰したような顔をした。


「はあ? もう、終了だよ」


 俺が笑った。


「ま、負けを認めるのか? 」


 チアンウェイが抗議するように俺を見た。


「は? こっちの勝ちだよ」


 俺が笑った。


「とりあえず、ヘリで頼んでた奴を、そのまま運んでこさせるぞ。MOPはいらんな」


 祝融さんがテレポートで現われて笑った。


「あ、お願いします」


「いや、爆弾を使わないのか? 」


 チアンウェイが必死だ。


「いらないよ」


 俺が笑った。


「まあ、しかし、本当に馬鹿だな」


「ああ、聞いてたんですか」


「ああ」


 祝融さんが笑った。


 流石、祝融さんも気が付いてるみたいだ。


 俺がアオイに爆龍王ゴウオウに頼みごとを伝えて貰った。


 ちょうど良いものを見つけていたのだ。


「じゃあ、一気に終わらしますか」


 俺が皆を見回した。


 チアンウェイは最後まで不安そうにしてた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ