表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
619/2608

第五十五部 第九章 エピローグ

「とりあえず、母さんに聞いてバンカーバスターとか頼む? 」


 俺が親父に聞いた。


「それしか無さそうだな」


 親父が頷いた。


「とりあえず、爆撃かなんかで入口ふさいでから、バンカーバスターぶち込むしかないかと思うんだけど」


「確かにな、岩盤の地下基地みたいなものに潜む敵なんかはそれしか無いわな」


 親父と祝融さんが頷く。


 密閉した所で、バンカーバスターをぶち込むと中の人間は爆発のショックで死ぬ。


 その程度では蚩尤(しゆう)は死なないけど、なんとか繰り返し直撃できれば、穴倉から引っ張り出せるんじゃないか?


 とりあえず、他に手が無い。


「しかし、そうなるとF-15Eがいるな。あれしか積めない。となるとほんまもんの空母持って来るしか無い」


 親父が首を捻る。


「アメリカが開発中のMOP(Massive Ordnance Penetrator)使うか? 爆発力は六倍あるし、大体の航空機につけれる」


 祝融さんが助言してくれた。


「本当は核弾頭のB61が良いんだけど……」


 と俺がチアンウェイを見ると左右に首を振られた。


「……仕方ないよなぁ」


「毒ガスが効けばな」


 親父が呟く。


「どうなの? 」


 俺がアオイに聞いた。


「意味が無いと思います」


「だよなぁ」


「何か、びっくりするほど、対策が過激なんだけど」


 ニコライさんがドン引いてる。


「いや、でも、これで倒せるような気がしないんだけど」


 俺が苦虫を潰したように答えた。


「実は俺もだ」


 親父も苦笑いした。


「どちらにしろ、蚩尤(しゆう)は引っ込んだけど、饕餮(とうてつ)とかはまだ生きてるかもしれませんから、俺達の方で潰してきます」


 ダグダ師匠が俺達に敬礼した。


「じゃあ、お願いします。ダグダ師匠」


 俺が師匠にお願いすると、ブルさん達と聖樹装兵(せいじゅそうへい)を着装して現地に飛んで行った。


「真面目だな。剣聖ダグダだっけ? 結構、伝説的な人物だがな」


 祝融さんが感心してる。


「多分、気を紛らわしたいのかと」


 俺が答えた。


「分かるわ」


 カルロス一世が深く頷く。


「身体を動かしてたら、気が紛れるからね」


 クニヒト大佐も頷いた。


「は? 」


 祝融さんが凄い顔してる。


「仲間ですよ。な・か・ま」


 親父が凄く良い笑顔だ。


「なるほどな」


 祝融さんも優しい笑顔を浮かべた。


「……お爺ちゃん」


 (れい)が冷やかに答えた。


「いやいやいやいやいや、何でも無いぞ。わしは妻を愛してるからな」


 祝融さんが必死だ。


 皆でほっこりした。


 そうか、同志なんですね。


 心の温まる話を聞いた。


 素晴らしい。


 それと、母さんにはMOPとかと共に、速乾性のコンクリも頼んだ。


 あまりにも山脈とかチアンウェイとか五月蠅いんで、コンクリとかで固めて土を盛って山にしてやろう。


 山脈は無理だけど、とりあえず、やってますでいいや。

 

 いずれ彼女達が山脈の事を忘れるのを期待したい。


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ