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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第五十五部 第八章 退避

 それを見て、爆龍王ゴウオウとリヴァイアが畳み込むように猛爆攻撃を続けた。


 そして、遅ればせながらガムビエルを呼んで続いて光輪攻撃を開始させた。


 これがどれほど凄いかと言うと、山脈が消えました。


 そこにあった山々がドロドロにとけた溶岩みたいになってる。


「孔明! もう少し、あそこの山脈が真赤になったら、あそこに一気に大雨が降らせれるか? 」


「出来ますよ。我が君」


「出来れば吹雪が良い」


 俺が続けて命令した。


 金属に守られてるようなので、これで金属疲労でも起これば儲けもんだ。


 もうすでに、まともな戦いじゃないけど。


 それでも、蚩尤(しゆう)の金属で出来た鎧は真赤に高熱を発している。


 祝融さんも再度の巨大なファイアーボールをいくつも浴びせかけた。


「いいぞ」


 俺が孔明を見た。


 孔明が軽空母の前側に行くと手を合わせる。


 その途端、黒雲がたなびいて、凄まじいミゾレまじりの豪雨が蚩尤(しゆう)のあたりに降り注ぐ。


 鉄を水につけたような激しい音がして、凄まじい蒸気が辺りに満ちている。


「あ、サイズを変えて逃げれるのか」


 大きさが四十分の一ほどに縮んでいる。


 サイズが変えれると言うのはゴウオウもそうだが、ちょっと卑怯だよな。


 どうも、退路があったようだ。


 汚い。


「下に巨大な空洞があって、そこに神殿があるみたいですね」


 アオイがじっと見て答えた。


「逆に、そうなると地下に籠城するのを攻め込むのなら、厳しいな」


 親父が唸る。


「待ち伏せされるなら、かなりしんどいことになる」

 

 祝融さんも、苦虫を潰した顔だ。


「何だよ。結局無駄骨かぁ? 」


 俺が愚痴る。


「コンチュエの誇る中央山脈が無くなったんだけど」


 横で呪いのようにチアンウェイが呟く。


「あの山脈はコンチュエのシンボルの一つなのに」


 女帝も呪いのように呟いた。


 二人で並んで、お経のように俺の横でぶつぶつ言ってる。


「まあ、正義の為だから、我慢してください」


 俺がくるりと横を向いてきりりと言った。


「「我慢できないし! 」」


 チアンウェイと女帝に怒鳴られた。


 おや、正義のためが効かない?


 馬鹿な。


「何か、もう少し穏便なやり方は無いのか? 」


 チアンウェイが食い下がるように言って来た。


「穏便なやり方なぁ」


 親父が横で首を傾げる。


「兵主の神だし、接近戦でやると、厳しいんじゃないか? 」


 祝融さんも続いた。


「とりあえず、放置とか駄目かな? 」


「「「は? 」」」


 アオイもチアンウェイも唖然とした。


「正直、これだけ破壊しても駄目なら、俺には思い切って大陸ごととかしか考えれん」


「アホかぁぁぁ! 」


 チアンウェイがキレた。


 だって、地下に入って戦うとか勇者ものとかで良くやるけど、相手のホームで戦うわけだから、普通に無理だろ。


 城だって最低最悪でも三倍の兵力がいるって言うのに、地下の迷路だもんな。


 兵主の神って言うくらいだから、絶対待ち伏せしてるだろうし。


 さて、どうしようか?


 ため息が出る。


 






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