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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第五十四部 第八章 エピローグ

 すぱりとキレの良い土下座を行う。


 向かいの鏡に自分の姿が映る。

 

 素晴らしく美しい形だ。

  

 土下座の流派でも作ったらいいのだろうか。


 我ながら、ほれぼれする。


 ふと、横を見ると、二宮金次郎が一緒に土下座してる。


「な、何をしてるんだ? 」


「いえ、主を許して貰おうと思いまして」


 二宮金次郎がそう言った。


「良い奴だな」


「いや普通ですよ」


 二宮金次郎が笑った。


「なんか、説教する気無くなったんだけど」


 ミツキがむくれた様に言った。


「とりあえず、こちらが悪者みたいになっちゃうし」


 レイナさんもため息ついた。


 何という事だ。


 驚いた。


 本当に性格が良い。


 孔明で汚された心が洗われるようだ。


 お仕置きタイムが無くなった。


 何と素晴らしい。


「じゃあ、また、後で」


 ムラサキが二宮金次郎を掴むと部屋から出した。


「おやおや、久しぶりのノリでございますね」


 こっちへ移行ですか。


「とーちゃん、助けるぞ! 」


 鳳雛ちゃんが、二宮金次郎と入れ違いで入って来るが、レイナさんが捕まえた。


「これから大事な事があるから、待っててね」


 レイナさんが笑った。


「とおちゃん、ベットにぴょーんか?」


 鳳雛が聞いてきた。


「外で言ったら駄目だぞ」


 許嫁達が赤くなったので、とりあえず、そう答えた。


 鳳雛がレイナさんが開けたドアからちょこちょこ出て行った。


 可愛い奴め。


「さあ、お楽しみね」


 ミツキが言った。


 そしたら、激しい噴火のような音が鳴り響く。


「え? 」

 

 俺が唖然とした。


 おやおや。何か事件ですかね。


「とりあえず、お楽しみを先にしましょう」


 人魚姫(メッテ)さんが言った。


 なんでやねん。


「待ってくれ。音がコンチュエの方だ」


 チアンウェイが凄い顔してる。


「ちょっと、行った方がいいかも」


 色ボケしてた女帝さんも顔が真剣になってる。


「すまん。緊急事態だ。蚩尤(しゆう)が出た」


 俺の部屋のドアを樹老人(じゅろうじん)さんが叩いた。


 多分、誰も怖くて叩けなかったんだろう。


 しかし、まずいな。


 先に一気に始末が出来なかった。


 こう考えると二宮金次郎がガンだけど。


 でも、性格良かったから仕方ない。


 とりあえず、金にもならない、馬鹿な仕事をしに行くか。


 俺がため息をついた。





 

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