第五十三部 第十章 エピローグ
正義の為に、リヴァイアを呼んだ。
正義の為に、強襲型の蒼穹船を集結させ、いよいよ龍女さんの蒼穹船を出す予定だ。
正義とは火力なのだ。
火力こそ正義。
食堂で発注書と支払い用紙を見ながら、粛々と準備を進めている。
横がうるさいが。
老酒で親父と祝融さんと国王達の飲み会がうざい。
暇なクルーとかも来て、日本酒やワインなど空けて飲んでる。
緊張感無いな。
「ぴりぴりし過ぎじゃないか? もう少しゆったり考えろよ」
親父がこれ見よがしで言う。
「いや、手伝ってくれないの? 」
「そこはそれ基地司令だからな。立場がなぁぁぁぁ! 」
ちっ、つまらない言い訳を……。
「何、心配するな。もしもの時はわしが火の神として、太古の神の力を見せてくれる。孔明とやらは天候を操れるのだろう? 風を吹かせて、コンチュエとやらを赤壁のように全部焼いてくれるわ」
ドンと老酒を飲み干したコップを置いて叫んだ。
あかん、酔っていなさる。
「いや、コンチュエが困る」
チアンウェイが困った顔をした。
「いいかな。すべてが灰になっても、そこから芽が生えて、また元の森に戻るんだよ」
親父がほろ酔い気分で笑った。
あかんな。
完全に使えない。
甲板は甲板で酔っ払いのおっさんが樽で酒飲んでご機嫌で変な鼻歌歌ってる。
あれ、ドラゴンの服着た昭和のおっさんじゃねーのか?
窓の外に孔明がいる。
まるで風を読んでいるようだ。
気になって、外に出た。
「星が……」
孔明が羽根で出来た扇子で星を指差した。
おおおおおお?
何か、それらしいじゃん。
「流れます……」
その星が流れて流れ星になった。
むう、何かあるのか?
あの時代の軍師は星を読み未来をよんだと言うが……。
「人類が全部変態になりますように。人類が全部変態になりますように。人類が全部変態になりますように」
孔明が必死に祈った。
はあ?
「な、何をやってんですか、流れ星が流れている間に三回お願いすると叶うと言われてるじゃないですか? せっかく教えてあげたのに意味がないじゃないですか! 」
孔明が叫んだ。
アホや。
よく見たら酔っ払ってる。
爆龍王ゴウオウと樽酒飲んでたらしい。
ウワバミか何かかな。
「つくづく、ろくな仲間がいない」
小声で呟いた。
「とうちゃんには俺がいるぞ」
頭に乗った鳳雛が叫んだ。
ほろりと涙が出た。
鳳雛はいい奴だな。
明日は旨いもの食べさせてやろう。
ブックマークとか感想とかよろしくお願いいたします。
出来ましたら、鳳雛ちゃんみたいにほろりと来るのをお願いします。。゜(゜´Д`゜)゜。
いろいろとうまくいってなくて、しょぼ〜んです。.(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)




