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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第五十三部 第三章 正義の味方ファンド

「正義の味方ファンドって配当とかどうすんの? 」


 俺が呆れ果てて聞いた。


「うむ、とりあえず、助けた国から金貰うか」


 親父が首を傾げた。


「それ、みかじめ料だよね」


「後は敵国からの賠償金か? 」


 国王が笑った。


「それ、略奪に近いよね」


 わけがわかんねーや。


「一体、正義の味方はどうやって金を稼いでるんだ? 」


 ルイス中尉が本気で悩んでいる。


「戦隊系だと整備費考えたら凄く金がかかりそうだな」


 親父が笑った。


「何か、また、馬鹿な事考えて」


 和真も呆れてる。


 逆にカルロス一世とか興味深そうだ。


「何で、そんなに興味深そうなの? 」


 俺が呆れて聞いた。


「いや、そうやって金集めるってのはこっちには無いからな」


「せいぜい、ヤマトがはじめた国債くらいですね」


 カザンザキスさんもちょっと興味津々みたいだ。


「ああ、そういや、国債がヤマトはあったんだ」


「先代から港湾とかは全部それでやってるよ。資金集めやすいしな」


 国王が笑った。


「待てよ。ひょっとして、本当に商売になるのかな? 」


 急に俺も気になりだした。


「兄弟、多分、商売になるんじゃないか? 軍事力の無い国は同盟くらいしか対応できないから、海賊対策とかは困ってるからな」


 流石、アポリトは元海賊だけあって良く分かってる。


 と言うか、そうやって関所料で稼いだり、みかじめ料で稼いだりしてたんだな。


「傭兵会社作るか? 食えない兵士は結構いるし、そう言うのが犯罪社会に行かないように治安対策にもなる」


 親父がガチで乗り気だ。


「なるほどな」


「それが、<終末(おわり)の子>の戦いに参加するわけじゃな」


 樹老人(じゅろうじん)さんが、感動して目がうるうるしてる。


 いや、そんなに甘くないと思うけど、それは言わない。


「この孔明も賛成です。そうやって兵を集めるのは確かに王道」


 孔明がイランのにノリノリでやって来た。


「なんか、またマッチポンプされそうで嫌なんだけど」


 俺の顔が引き攣った。


「何をおっしゃいますやら、マッチポンプも謀の一つですよ」


「お前、それだけじゃん」


 全然駄目だ。


「じゃあ、マジで話を進めるか」


 親父がウキウキしてる。


「問題は正義を出しちゃうと、そうじゃない奴から依頼があったら困るでしょうね」


 宰相が困ったように笑った。


「簡単だ。正義だからって言いきっちゃえばいい」


 親父が良い笑顔だ。


「まあ、そう言えば全部通るからな」


「そのとおりだ。そもそも、1対5でやっても正義だからな」


 むう、なるほど。


 現実は、そんなもんだよな。


「むう、これは儲かるのか? 」


 皆が頷いた。


PV90万行きました。ありがとうございます。

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