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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第五十三部 第二章 無意味

 全てが終わると夜だった。


 むう、三十二人。


 笑えん数だな。


 それをこなしてしまうのが、また、恐ろしい。


 横の横の横に女帝がさっきまでの暴走が、どこへやらで寝ている。


 結局、俺のヒモ・モードって覚せい剤みたいなのか?


 困ったもんだな。


 なんか、ドラゴネットの握手会もまたやるみたいだしきりが無い。


 ついでに、いつのまにか、ムラサキも参加している。


 孔明は戻ったのかな。


 とりあえず、皆に毛布を掛けて、部屋を出た。


 食堂に行くと中が五月蠅い。


「無能! 無能! 無能! 」


 鳳雛が食堂のテーブルの上で、孔明に向って叫んでる。


「馬鹿!  馬鹿! ばぁぁぁぁあかっ! 」


 孔明が叫び返している。


 凄く切ない。


 何と言う謀臣。


 これで孔明を名乗って恥ずかしくないか?


「おお、お帰り」


 親父が紅茶を飲みながら笑った。


「すげぇな。とうとう三十二人かよ」


 和真が驚いてると言うか感動してないか?


「時間短いよな」


 カルロス一世が呟いた。


「ヒモ・モードのせいで早く終わるから」


「そうか、それ良いなぁ」


 カルロス一世が羨ましそうな顔をした。


 なんでやねん。


 ふと壁際を見ると、ゴルゴがいた。


「ああ、ありがとうな。これ報酬」


 言いながら、懐から用意してた金貨五十枚の袋を目の前にまで行って置いた。


「分かった」


 言って、ゴルゴが懐に金貨の袋を仕舞い込んだ。


「後、ちゅ〜るは来週になるな」


 言った途端、ゴルゴのしっぽがピーンと立った。


 ちゅ〜るの方が嬉しいのかよ。


 困ったもんだ。


「で、これからどうするの? 」


 樹老人(じゅろうじん)が聞いてきた。


「パトリダに戻ろうか」


「「「おおおおおぃ! 」」」


 一部から突込みが出た。


「まあ、逃げてただけだからな」


「でも、七支族のうちの二支族が味方になったのは大きい」


 樹老人(じゅろうじん)は嬉しそうだが、これ以上金がかかるの困る。


「とりあえず、事業もやらんと。税収で戦ってるわけでも無いし、何で自腹で<終末(おわり)の子>業務せんといかんのん。無茶苦茶だ」


 本当に正義の味方はえらい。


 ただでやってんだもんな。


 何の意味があるんだろう。


 お金はどっから出てんだ。


「まあ、そうだな」


 親父が笑った。


「正義味方ってどこから金を稼ぐんですかね」

 

 ルイス中尉が驚いたように悩んでる。


「まあ、資金的には馬鹿にならんよな」


 国王も頷いた。


「ああ、また喋ってた? 」


 俺が聞くと皆が頷いた。


「思い切って正義の味方ファンドでも作ってみるか? 」


 親父がずずいと身を乗り出した。


 なんぞ、それ。


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