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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第五十三部 第一章 プロローグ

 その日、爆龍王ゴウオウが降臨した。


 どえらいものを連れて……。


 クルーが大騒ぎするんで、慌てて甲板に出たら、女帝に抱きつかれた。


「旦那しゃまああああ! 」


 もう、たまりにたまりまくってたのか、服を脱ごうとするんで、許嫁達が必死に止めてる。


「おお、途中で故障してる船のそばを通ったら、この女性が<終末(おわり)の子>さまぁぁぁとか泣いてるんで連れてきた」


 爆龍王ゴウオウはご機嫌でした。


 なんでやねん。


 あんた、残忍な暴龍じゃ無かったのかよ。


 まあ、すっかり丸くなっちゃって、何でこういうことすんだよ!


「もう、諦めたら? 」


「しょうがないねぇ」


 ミツキに言われてしょげる。


 あの女帝が甲板で服を脱ぎ始めるんだから、そりゃ、このままじゃやばかったかも。


 人魚姫(メッテ)さんが横でうんうんと女帝見て涙ぐんでるのが切ない。


「どうしょうか? 」


 チアンウェイを見た。


「もう、仕方ないし、こんなとこで脱ぎだすと思わなかった。お前のヒモ・モードって本当にヤバイな」


「そう言われてもな」


「とりあえず、現状でヒモ・モードは接触以外は効かないように、御自身で封じ込めてるようだから、接触だけは気をつけないといけませんよ」


 アオイが言いながら目が笑ってない。


 怖い。


「ほらほら、お礼は? 」


 爆龍王ゴウオウが酒樽のジェスチュア―した。


 もう、飲んだくれのおっさんやんけ。


 どうにもなんないな。


 仕方ないから、クルーに頼んで酒樽を持ってこさせた。


 とりあえず、酔っぱらえば静かだし、仕方ない。


 金のかかる奴ばかり集合して……。


「旦那しゃまぁぁぁぁ」


 女帝が暴れて仕方ない。


 どこ行ったの、あのぴしっとした女帝の姿は。


「とりあえず、部屋でしましょうね」


 ミヤビ王女が必死になって言うと、女帝がズルズル凄い力で俺の部屋に連れて行こうとする。


 ちょっと待てや。


 真昼間なんだけど。


 抵抗しようとしたら、許嫁達にも引き摺られていく。


「き、君達止めないの? 」


「しょうがないよね」


「うん、しょうがない」


 キョウカさんや紅葉が笑った。


 おおい。


 横にいた、カルロス一世達が敬礼した。


 なんでやねん。


 親父がいつものドナドナを口笛で吹くと、軽空母のクルーも一緒に吹きやんの。


 何よ、このオーケストラ。


 やめて欲しいんだけど。


 結局、ずるずると引き摺られていく、俺だった。


 

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