第五十二部 第五章 麒麟族の女の子
「麒麟族の族長が可愛がってる孫娘でございます」
孔明が羽根で出来た扇子で口元を隠して笑った。
「ございますじゃねぇぇええぇぇぇぇ! 」
俺が孔明を殴った。
しかし、効いてない。
「正直、我が君とは言え、男に殴られる趣味は無いのですが」
「やかましいわ! 何を考えて攫って来たんだ? 」
「とんでもございません。ちゃんと遊びに呼んだ旨を族長宛ての手紙に書いておりますれば」
「それを、攫ったと言うんじゃ、ぼけぇぇぇぇぇぇぇぇ! 」
「あんた、十二使徒の筆頭のプライドをどこに捨ててきたぁぁぁああ! 」
ムラサキの見た事も無い肘のエルボー攻撃が炸裂する。
孔明が吹き飛んだ。
「こ、これは時間のずれを合わせてくるとは腕をあげましたね」
孔明が鼻血を出しながら良い笑顔だ。
駄目だ、制裁がご褒美になってる。
何で変態ばかり集まってくるんだか。
「ここは? ここは? 」
麒麟族の少女が泣きそうになっている。
「「ふははははははははははははははははは! さあ、どこだと思うぅぅぅぅ? 」」
国王と宰相が楽しそうにどす黒い笑いを浮かべた。
そのせいで麒麟族の少女が泣きだす。
その瞬間、レイナさんとミオがそれぞれの親である国王と宰相にダブルパワーボムをくらわした。
容赦ねーな。
ミヤビ王女とキョウカさんが麒麟族の少女をあやした。
「これ、もう。宣戦布告じゃね? 」
親父が呆れたような顔をした。
「アカンなぁ、全然駄目だな」
俺も呆れ果てた。
「孔明。無能」
頭の上に乗って来た鳳雛が叫んだ。
「産まれて十日も経ってない鳳凰の赤ちゃんに言われて恥ずかしくないの? 」
ムラサキがブチ切れた。
「ははははは、謀臣たるものは、例え我が君の不興を買おうとも、我が君の為に身を挺して謀を行うものです」
孔明が鼻血を羽根で出来た扇子で隠しながら笑った。
「いやいや、これじゃあ、俺の悪評しか出ないだろ」
「何をおっしゃいますやら、元々悪評しかありませんし」
「ほほほう。面白い事言うじゃねーか」
「ちょっと、強襲型の蒼穹船が一隻、こちらに来るようじゃが」
龍女さんが俺達に慌てて話して来た。
「はあ? 」
「いかんな、臨戦態勢だ」
「ほら見ろ、この馬鹿! 」
「どうする、今なら、蒼穹船の衛星分岐で沈めれるぞ」
「いや、過激すぎね? 」
「なるほど、麒麟族がこの私に喧嘩を売るとは……」
燐女さんが燃え出した。
やべぇぇぇ。
「良いだろう、私の力を見せてやるぅぅぅぅぅ」
燐女さんが叫ぶと同時に雲間から強襲型の蒼穹船の五十近い船団が現われる。
おおおおおい、どうすんだこれ。
どうすんだよ。
また、大陸沈めたみたいにやるのかよ。
やばい事になって来た。
本日、私の誕生日でございまして、何卒、ブックマーク等プレゼントをお待ちしております。(*´ω`*)
なので、今日は後1本投稿します。
仕事で今日も徹夜の私に何卒、プレゼントを。(*´ω`*)
作者に元気のお裾分けをお願いいたします。*・゜゜・*:.。..。.:*・'(*゜▽゜*)'・*:.。. .。.:*・゜゜・*
 




