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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第五十一部 第七章 七支族

「な、何だ、これは! 何なのだ、これは! 」


 タマがちゅ〜るをすすってから、これまた止まらなくなった。


 流石、ciao。


 貴方方が開発したちゅ〜るはケモミミの猫族すら魅了しましたよ。


 流石はいなば食品。


 百人乗ってもだいじょうーぶ。


 あ、これはイナバ物置か。


「ふふふふ、どうだね。降参したらどうだ」


 俺が高らかに笑った。


「くくくくっ、こんなもので! こんなもので! 七支族たるケモミミ族筆頭の猫族がぁぁぁぁ! ついについに数千年待ち続けた<終末(おわり)の子>様が現われたのにぃぃぃ! 」


 タマが慟哭した。


「ご先祖様にあわせる顔が無いぃぃぃ! 」


 タマが本当におんおん涙を流して泣いている。


「ほほう、これはこれは、七支族ですと」


 今まで、どこ行ってたのか知らんのだが、孔明が現われた。


「そうだ。我らは<並び立つもの>様を信仰し、<終末(おわり)の子>様の為に戦うように百代以上に渡って、耐えて生きて来たのだ! それが、やっと<終末(おわり)の子>様が現われたと言うのにぃぃぃ! 」


 横でいつの間にか来た樹老人(じゅろうじん)さんが凄く目をキラキラさせて嬉しそうだ。


「この忠義に報いてやらねばの」


 俺をさらに溢れんばかりのキラキラで見た。


 くくくっ、ドツボやんけ。


「あ、貴方は、まさか樹老人(じゅろうじん)様では! 」


 タマの驚きと衝撃がハンパ無い。


 うわぁ、どっかで見た風景。


 やだなぁ。


「ふふふふ、いかにも樹老人(じゅろうじん)である」


 樹老人(じゅろうじん)さんが嬉しそうだ。


 今まで<終末(おわり)の子>をどうすんだとか、何でああなったんだとか唾吐かれて来たのに、やはり嬉しいのだろう。


 せつないなぁ。


「安心しなさい。ほら、あそこにおられるのが我が君である<終末(おわり)の子>様である」


 なんか、孔明が助さん格さんのノリで俺を羽根出て来た扇子で指差した。


「おおおおおおお、貴方様が、貴方様が、<終末(おわり)の子>様だったとは。ははぁー! 」


 タマが土下座した。


 と同時にシェラだけで無い、他の全ての猫族が慌てて土下座した。


 すげぇ、恥ずかしい。


 何、この羞恥プレイ。


 土下座されたもんで、思わず顔を背けて見ないようにした。


「はいはい、駄目だよ。旦那様」


 ムラサキにぐぐいと前を向かされる。


 うぉぉぉぉおおぉぉぉ、すげぇ、二千人以上土下座してはる。


「貴方様に、我らの命をお捧げします! 」


 タマが皆を代表して叫んだ。 


 いや、いらねって。


 断ろうとしたら、許嫁達が全員嬉しそうな顔してるんで、出来ない。


 ちょとかなりのやばさを感じる。


 ああ、結局、こうなるか。


 そののち、すべてが終わった後に、ケモミミ族には俺の名は<ちゅ〜るの人>と受け継がれるのであった。

 


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