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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第五十部 第一章 プロローグ

 驚いた。


 ガチで驚いた。


 軽空母にある俺の広い部屋で、深雪とさくらとミヤビ王女が人魚姫(メッテ)さんに化粧したりしたら、変わったってーか、変わりすぎぃぃぃぃ!


 本当に化粧すると変わるんだ。


 海で荒れた肌を回復魔法と化粧品でコントロール。


 山姥みたいなバサバサの髪を丁寧にカットと回復魔法とトリートメント。


 嘘だろ?


 ってくらいの変化だ。


 こえええ。


 と言うか、回復魔法とのセットでこれ金になるんじゃ。


 ちょっと考えてみようと思うくらい綺麗だ。


「元は良さそうだったから、いけると思ったんだけど、やっぱりね。美人だわ」


 深雪が笑った。


「回復魔法とのコンビネーションって凄いんだ」


 さくらも驚いてる。


 他の許嫁も私にもとか言うんで、何かいろいろ始まった。


 皆が凄く綺麗になっていく。


 詐欺だ。


 まあ、もともと美人ばかりだけど、スーパーモデル級の超美人だらけに変わっていく。


 こ、これはお勤めが楽しみかもしれない。


 何という事でしょう。


 ビフォーアフターとはこういう事を言うのかもしれない。


 すげぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!


 ルパ〇三世のベットにぴょーんが分かる。


 ガチでそれをやろうとしたら、鳳雛が俺の顔に飛び付いた。


 何で、邪魔すんだ。


「何か、外で呼んでるらしいんだけど」


 ミツキが首を傾げた。


「誰が? 」


「孔明みたいですね」


 アオイが笑った。


「あのマッチポンプがか」


「名前、マッチポンプになっちゃったんだ」


 ムラサキが笑ってる。


 鳳雛が必死だ。


 あ、名前はまんま鳳雛になった。


 だって、鳳凰の雛だし。


 可愛いんだけど、大事なとこを邪魔するくせがある。


 こいつも、性格が悪いのかもしれん。


 せっかく、せっかく、初めて全力でお勤めしたいと思ったのに。


 獣みたいになりたかったのに。


 許嫁達が真赤になってる。 


「あ、口に出てた? 」 


 許嫁達が真赤になって頷いた。


「まあ、後でお楽しみと言う事で、とりあえず、行って来たら? 」


 深雪が笑った。


 そういや、権力のせいかしらんが、深雪とサクラの親は大歓迎で、結婚式にも来るらしい。


 外国と説明したらしいが、こっち来たらびっくりするだろうな。


「分かった。仕方ない」


 俺が言うと鳳雛がうれしそうに頭にとまった。


 くくくっ、勘弁して欲しい。


 懐きすぎだろ。


 

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