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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第四十九部 第十六章 エピローグ

 と言う訳で、目の前に卵が一つある。


 鳳凰の若い奴等三匹は、許嫁が甲板につないで餌付けするらしい。


 アオイとミツキが張り切ってるので放っておくことにした。


 半魚人との御縁をありがとう。


 これは心からのお礼だ。


 とりあえず、軽空母からテーラで買った一部の食糧を渡し、パトリダから無線でワイバーンの宅急便で他の物資を送ってもらうことになった。


 オウさんとか感激したものの、七支族の件はスルーされた。


 まあ、別に良いけど。


 結局、金出しただけで終わった。


 まあ、あの俺の前世の顔の神像の件で大騒ぎしてたので、知らんふりしてたから、お互い様だろう。


 やはり、あの前世の顔は何かあるのか?


 <並び立つもの>とか言ってたな。


 そういえば、昨日、ヤマトやパトリダの神話を見せて貰ったら、どれも一番最初のページに載ってた。


 光と闇の創造主と合わせて三神と言うらしい。


 良く分からん。


 ついでに、卵の周りを廻ってる親父と国王達の男組にも呆れる。


 ずっと、艦橋の中で息をひそめてたそうだ。


 羨ましすぎる。


「この卵、どうすんの? 」


 燐女さんが溢れる涎を止められないようだ。


「美味いらしいな」


 しれっと親父が隣に来た。


 横を見たら国王と宰相達はすでに、皿と箸を持っている。


 準備万端と言う事か。


「えーと、何にすんの? 」


「目玉焼き」


 燐女さんが即答だ。


 そうか、全部伝承通りなんだな。


「逆に煮卵とかどうだろうな」


 親父もじっと見て舌なめずりしてる。


「私はシンプルに茹で卵が良いですね」


 孔明が笑った。


「え? お前も食うの? 」


「味見位させてくださいよ」


 孔明が羽根で出来た扇子で口を隠して答えた。


「やれやれ。どうするかな? とりあえず許嫁の意見も聞かないと」


 俺が皆を見回した。


「いや、それは悪手だ。鳳凰の子供をかわいがってるからな」


 国王が言った。


「我々が行くと肉を毟らんばかりに、爪とくちばしで攻撃してくるのに、ミツキやアオイ達には大人しいからな」


 宰相も首を捻る。


 それ、アオイとミツキに鳳凰の子供が怯えてるだけだと思う。


 そうしたら、目の前の鳳凰の卵の殻にヒビが入って、鳳凰の雛が出て来た。


「あああああ? 孵っちゃった? 」


 燐女さんのショックが凄い。


「あららら、これで食うのはちょっとなぁ」


 国王が愚痴る。


 鳳凰の雛は俺を親だと思って懐いてきた。


「まあ、これはこれで有りですね」


 孔明が羽根で出来た扇子で口を隠して答えた。


「なるほど、伏龍、鳳雛だな」


 親父がにやりと笑った。


「然り」

 

 孔明が頷いた。


「これ、また、マッチポンプだろ? 」

 

 孔明が口元隠してるから、胡散臭い。


「何をおっしゃるやら、我が君」


 孔明が羽根で出来た扇子で口元を隠して反論した。


 嘘つけ。


 本当に、つまんない所で、神算鬼謀だからな。


 呆れた。


 



 頑張って投稿してますので、この愚かな作者にブックマークをお願いします。


 御慈悲をををを!


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