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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第四十九部 第十二章 変態水滸伝

 ボコボコにされてるはずの孔明は平気で笑ってた。


 凄い奴だ。


 獅子の中に放り込まれて無傷とは。


「ははははははは、困りましたね。そろそろ満足なさいましたか? 」


 あまりに打たれ強いので皆が息を切らしてる。


 パワーボムからのギロチンドロップと延髄切り。


 プロレス技だが、俺には分かる。


 プロレスでは致命傷を避けるために大丈夫な所だけ蹴る。


 勿論、受ける方の技術も居るが。


 今、許嫁達はガチ技で、パワーポムは不完全にして後頭部で受けて首が折れるように、ギロチンドロップも膝で喉をまっすぐに狙い、延髄切りは絶対蹴っちゃいけない所を蹴った。


 だが、それでも平気らしい。


 強いと言うより、身体がおかしい。


 漫画チックだし、人間じゃ無いし、ダメージに耐性があると言うより、身体の構成と組成が違う感じだ。


「汚い。何かやってるよね。身体をいじってるでしょ」


 ムラサキがキレてる。


「ははははは、残念。受けるダメージを後で来るようにしてるのです」


 孔明が答えた。


「はあああ? 何の為に? 」


「簡単な事です。後で楽しむために決まってるじゃないですか」


「「「「「「「「「「「え? 」」」」」」」」」」」」


 皆が唖然とした。


「我が君と結ばれる高貴な方々の攻撃を堪能する。特に先ほどのギロチンドロップは素晴らしい。後であれのダメージを味わう時が楽しみです」


 孔明の目がキラキラした。


 おい……こいつ……まさか……。


「そのとおりです。我が君。私は痛みで喜ぶタイプでございます」


 孔明のキラキラが止まらない。


「くくくっ、変態かよ」


 嘘だろ、これすらもマッチポンプなのか。


 まさに神算鬼謀と言うべきか。


 「ははははははははははは、だからこそ、我が君の全人類変態化計画に打ち震えたのでございます」


 孔明が感動に身を震わせる。


「あ、あんた、いつから……」


 ムラサキがドン引きしてる。


「はははははははははは。何と言っても、時間がたちすぎましたな。時はいろいろと変えて行くものです」


「などと良い事言ってんじゃないよ! 」


 ムラサキが孔明を踏みつけた。


「こ、これも好物でございます」


 孔明が嬉しそうだ。


 やばい、変態水滸伝かよ。


 ドンドン世界の変態が集まってくる。


 本当にまともなのが居ない。


 許嫁も呆れて孔明をほったらかしにした。

 

 孔明の目がそのせいで寂しそうだ。


 辛い。


 人魚姫(メッテ)は仕方なしで皆が認める様だ。


 特に親子の鈴さんのバックアップが凄かった。


 やはり初代の為なのだろうか。


 嫌な顔する(れい)とかに必死に頼み込んでいた。


 さらに辛い。


「それにしても、何か見た事のある建物ね」


 遅れてきた、燐女さんがあたりを見回しながら入ってきた。


 さっきから黙ってたオウさんが息を飲んだ。


 あーあー、立て込んでたもんで忘れてた。


 どうしたら良いんだか……。

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