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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第六部 第六章 最高幹部会再び

 物凄く豪奢な円形の大きな机に国王と宰相とイジュウイン大公、サイトウ公爵とミヤタ公爵とスギモト公爵とミタライ公爵とフジワラ侯爵が座っている。


 ここは政治や軍事など、国家の最重要時に使用する最高幹部会の会議場だ。


「くっ、ミヤビの奴が裏切っただと! 」


 国王が机を叩いて叫んだ。


「やっぱり、彼女は猛禽では無かったと言う事ですな」


 イジュウイン大公がゲ〇ドウポーズだ。


「どうする? どうしたらいいのだ? 」


 国王が歯軋りする。


「奴だけ! 奴だけ! ヤマトの伝統である、この地獄を味わわないなど許せん! 」


 国王が叫んだ。


「うちの(アオイ)もな。私が精力剤とか、強壮剤の凄い奴を(アオイ)に送ってたのになぁ。あの様子だと使ってないな」


 宰相が困ったような顔をした。


「彼はね。ぼっちだったんです。ですから、もっと油断させて引きつけるべきでしたな。先先代の逸話の様に、こうぼっちが喜ぶイベントなどで心を許したところで、猛禽を投入するべきでした」


 ミヤタ公爵が反省を述べた。


「戦いは数だよ兄貴! と言う言葉もございます。千人はすくなかったのでは」


 ミタライ公爵が続いた。


「ドズルのセリフですな。懐かしい。ところで、シ〇アことクニヒト大佐が裏切ったとか」


 フジワラ侯爵が心配そうな顔をした。


「いや、あれはあれで良いのだよ。だって、シ〇アってガ〇マ殺してるし」


 ミタライ公爵がうれしそうに言った。


「え? いいんですか? 」


 フジワラ侯爵が驚く。


「本物っぽくていいじゃない」

 

 ミタライ公爵が笑った。 


「君、ファーストガ〇ダムなら、何でもいいんだね」


 国王が呆れた顔をした。


「どうでしょう。そろそろ、あの方にお願いするべきでは? 」


 サイトウ公爵が提案した。


 最高幹部会の会場がざわめく。


「な、なんですと! 」


 スギモト公爵が驚いた。


「しかし、あの方を投入するとなると、流石に、滅茶苦茶になりますよ。……面白いのでやりますか」


 イジュウイン大公が笑った。


「とりあえず、子供がどうのよりも、単に彼に我々の本当の仲間になってもらいたいだけですからな」


 サイトウ公爵も笑顔だ。


「ヤマトの王族として、一人だけなんか幸せそうに他所で彼女作ったりして、キャッハウフフなんてして貰っては、私たちの立場が無い」

 

 宰相が呪いのように呟いた。


「よし、修羅を投入する。しかも、あれをだ」


 国王が厳かに告げた。


「まあ、子供に関しては修羅の後に猛禽を使えば何とかなりますよ。スキル回復魔法を使えるものは大量にすでに投入してますし。何よりあの方ですからな。終われば奴でも動けないでしょう」


 ミヤタ公爵が意味ありげに笑った。


「奴にヤマトの王族である事を身体で理解させるのだ! 」


 国王がこぶしを振り上げて叫んだ。


 ちなみに修羅とは結婚適齢期を過ぎて、焦って手段を選ばない猛禽の事をヤマトでは言うのであった。


 


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