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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
522/2612

第四十五部 第八章 エピローグ

 結局、深雪とかを運んできた輸送機で、俺達は八丈島沖の島へ移り、母さんは急遽予定を変更して、シャーロットさんのご両親とエレネのご両親達と今後について話し合うようだ。


 爆龍王ゴウオウとリヴァイアは八丈島沖の島に聖樹でテレポートさせて、向こうに出現と同時に酒樽で接待させて、酔わせて眠らせる事になった。


 シーサーペント達は数が多いので、そのまま海で向かってもらった。


 輸送機の中でも、さっきまで親子丼とかで揉めてたが、二代目鈴さんの自分語りであっさり深雪やさくらも涙流して了承してたから、君達チョロすぎんかと。


 そもそも、認められたのは親子丼だけなのに、じわじわと三代丼に話を強引に進めていく二代目鈴さんに眩暈がした。


 どうしても自分の母の熟女を俺の嫁にしたいらしい。


 どうしたら良いのだろう。


 ひょっとして、これって、人魚姫のメッテへの援護射撃なのか?


 あの人も同じくらいの年齢だったな。


 ちょっと、あの人はマジで勘弁して欲しい。


 しれっとフィール姉妹も移動に同行してるし、ドンドンまた許嫁が増えていく。


 輸送機が滑走路に降りてくると、すでにグダグダの爆龍王ゴウオウとリヴァイアが見える。


 どちらも本当に酒に弱いな。


 輸送機が着陸すると同時に、国王達が背広に着替えた。


「あれ? どっかに行くの? 」


「ああ、秋葉原へな」


 横でちょい悪風のしゃれた背広着てる親父が笑った。


 いやいや、あんたら浮いてるよ。


「何としても、めぐみ〇のフィギュアを買い戻さないといけません」


 迷彩色の軍服にブルゾン着てるルイス中尉の目が真剣だ。


 そういや、燐女さんが粉砕したんだった。


 許嫁だし、責任を感じるので、母さんから金貨と金塊を換金して貰った、札束の入ったアタッシュケースを開けて、札束十束をルイス中尉に渡した。


「これ、壊れたフィギュアの足しにしてください。うちの燐女さんがやったんで、少しでも弁償します」


「えええええ? 良いのですか? 」


「はい」


「私は貴方への忠節を、手塚治虫に誓います」


 ルイス中尉が訳わかんない事言った。


 漫画の神様に誓うと言いたいのだろうか?


「とりあえず、じゃあ、俺も服を着替えようか」


 俺が服を取ろうとしたら、すべての許嫁の手がその手を押さえる。


「は? 」


 俺が唖然とした。


「今日は当然、ノルマの日ですよ」


 アオイが笑った。


「へ? 」


「あの、私は国王とか皆さんを秋葉原に送ったら、すぐ戻ってきますので、残しておいてくださいね! 」


 リアンファさんが叫んだ。


 晩飯みたいな言い方された。


「いや、俺も仕入が……」


「「「「「「「「「「「「「「「「え? 」」」」」」」」」」」」」」」」」」


 許嫁達が言いながら笑った。


 そこに鬼がいた。


 仕入と言わさない鬼が……。


 親父がドナドナの口笛を吹く間、俺は引き摺られていく。


 横で、痩せた和真君が敬礼してた。


 カルロス一世もだ。


 悲しい。

 



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