表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
514/2613

第四十四部 第十三章 エピローグ

「まあ、今時、同性婚もあるんだし、そんなに怒らないでも」


 と親父が横でフォローしたが母さんは聞いてくれなかった。


 襟首掴まれて俺が長い廊下を引きずられていく。


「あんたね。神族がそれじゃ駄目でしょ」


 母さんがブチ切れている。


「困っちゃいましたね」


 言いながら、アオイ達もついて来る。


 何やってんだろう。


「ババアに手を出すだけでも駄目なのに、何考えてんのよ! まして、自分の使徒に手を出すなんて! しかも、男でしょおおおぉぉぉぉがぁぁぁぁ! 」


 母さんのブチキレが止まらない。


 ふう、困ったもんである。


「私達としてはついでに手を出して貰ったらいいのですが」


「そのとおりです」


 フィーネ姉妹が母さんに言った。


「はああああああああ? あんた達まで! もっとまともなのにしなさい! 」


 自分の息子にこれである。


「いや、一番当たりですよ」


「私も当たりだと思います」


「あのね。貴方達、夫婦になる相手と言うのは一生を支え合うの。小さな家でも良いから、そこで家族でつつましくも暮らすの。それが夫婦になると言う事なのよ」


 なるほど、それであんな家に住んでいたと言う訳か。


 貧乏とまでは思わなかったが、今更上流階級と付き合えと言われても無理だな。


 一生、普通で良かったのに。


「結果があれですか? 」


「どうして、ああなったんです? 」


 フィーネ姉妹が親父を指差した。


 笑えねぇ。


「ほっとけやぁぁぁぁぁあぁぁぁ! 」


 母さんが逆ギレした。


「まあ、てれるなよ」


 親父が照れくさそうに母さんに言った。


 もっと馬鹿発見。


「お前がそんなだからぁぁぁあああああ! 」


 母さんの必殺の飛び膝蹴りが親父の頭を打ちぬく。


 素晴らしい。


 バネと言い一級品だな。


「とりあえず、あんたはしばらく反省するまで牢屋に入って良く考えなさいっ! 」


 母さんがずりずりと俺を引き摺って、牢屋が並ぶ区域に連れてった。


「考えて変わるなら苦労しないんじゃ」


 ミツキが横で突っ込んだ。


「変わんなくても、私が納得いかないのよ! 」


 母さんが叫んだ。


 ううむ、パニック状態ですな。


「あの、ところで爆龍王ゴウオウとリヴァイアはどうしますか? 」


 アオイが母さんに言った。


「は? 静かだし、収まったんじゃないの? 」


「あっちの近いとこに大きな島があると言うので、それをどちらが破壊するか二匹で競うそうです」


 アオイがびしっと一点を指差して答えた。


「は? 」

 

「あ、それ、ハワイじゃない? 」


 エレネが答えた。


「本当だ、そっちならハワイだ」


 シャーロットも冷静に答えた。


「はぁぁぁぁああああああ! 止めてぇぇぇえええええ! 」


 母さんが絶叫した。


 早くカルシウム錠を買ってこないと母さんが壊れてしまう。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ