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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
505/2612

第四十四部 第五章 国王だよね

「いや、お前国王だろ? 来年結婚したらヤマトの国王だぞ? 」


 国王がさらに突っ込む。


「ヤマトを一緒に継いでくださらないのですか? 」


 レイナさんが悲しそうな顔はするが、継ぐんでしょと言う脅しのような威圧感がハンパ無い。


「お前、コンチュエの国王でもあるんだぞ」


 チアンウェイが突っ込んできた。


「ええええ? 」


「そりゃ、そうだろ。チアンウェイさんは次の女帝候補だし」


「いや、それはチアンウェイさんが……」


 俺が慌てて否定しようとした。


「悪いけど、女帝自体は臨時措置だからな。ヤマトの関係考えると連合国家の皇帝もあり得るぞ」


 チアンウェイさんが断言した。


 何、その罰ゲーム。


「良く考えたら、女媧(じょか)様の息子なんだから、こちらの世界のトップになるのでは? 」


 シャーロットが冷静になって答えた。


 ほんげぇぇぇぇ!


 渾身のパワーワードが!


「一応、<終末(おわり)の子>って<結末の時>の勝利した世界の絶対支配者だぞ」


 樹老人(じゅろうじん)が突っ込む。


 ほんげぇぇぇぇぇ!


 それが嫌だから足掻いてんのに!


 尊敬する今川氏真様を見習いたい。


 徳川傘下で実は戦もやってて、大功をあげて今川家を復興させて大名返り咲きの話があったのに、戦が嫌いだからと爽やかに蹴ったと言う。


 流石蹴鞠の名手だ。


 友達と言いながら蹴ってる奴と訳が違う。


 俺も蹴鞠をやって喜ばれたい。


 本当に、こんな生活嫌なんだけど。


 言うと許嫁に殺されるから言わないけど。


「そうよね」


「どう見ても一番の大当たりなんだよね」


 いきなり、部屋で聞いた事の無い声がした。


「だ、誰? 」


 俺がふっと天井が気になって見上げると、そこに四つん這いでフィーネ姉妹がいた。


 こえええ。


 何で、そんなとこに居るんだよ。


 ホラーじゃん。


「ちょっと、ここはユウキ様と許嫁だけの部屋ですけど」


 シャーロットが不機嫌そうに切れた。


「勝手に入らないで貰えるかな」


 アナスタシアさんも笑ってるけど、目が笑ってない。


「おやおや、後二人くらい追加でよろしいんじゃないですか? 」


「私達も女媧(じょか)様と関係が深いのだし」


 二人で言われるとサラウンド聞いてるみたいだ。


 声の質も良く似てる。


「ふざけないでくれる? 」


 エレネもキレた。


「困ったちゃんですかねぇ」


 レイナさんが殺気を放ちだす。


 こええええ。


「あらあら、私達もそろそろ婿取りですよ」


「そうそう、誰でも良いのを選んでいいとお義母様にも言われましたし」


 俺の母さんをお義母さん呼ばわりしてる。


 これにこちらの許嫁が火がついたようだ。


「ちょっと、お仕置きが必要ですね」


 とうとう最終兵器アオイが動き出した。


 怖すぎる。


 でも、俺も分かる。


 あの二人強い。


 ひょっとして、鈴も侵入してるし、この島も沈むのかな。


 などと現実逃避してしまった。 






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