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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
482/2602

第四十二部 第十章 ユウキの活用法

お食事中やお食事前の方はご遠慮してくださいませ。


汚い話が出ます。

「活用と言うと、どんな活用があるんだ? 」


 国王が訝しげにカルロス一世に聞いた。


「……とりあえず、滅ぼそうと思った星に置いとけば、勝手にその星を滅ぼしてくれるのでは? 」


 カルロス一世が考えこむような顔をした。


「とりあえず、秋葉原で買い物したら、この星にあいつを置いて帰るか」


 国王が凄く良い笑顔だ。


「里帰りと言う訳ですな」


 宰相も笑顔で答えた。


「ちょっと待って! え? うちの息子ってそんな扱いなの? 自爆しろと言う事なの? 」


 母さんが聞き咎めたみたいで、流石に怒ってる。


「いやいや、この星が無くなっても、絶対死なないと思う」


 カルロス一世がかぶりを振った。


「多分、宇宙空間を泳いででも帰ってくると思うんだ」


 国王が笑って言った。


「え? 俺ってそんなイメージなん? 」


 流石に俺も心外で皆を見回した。


「「「「「「「「「「「うん」」」」」」」」」」」


 あちらの世界の皆が頷いた。


「ええええええええ? 」


 俺より母さんが叫んでる。


「確かに死ぬのは想像できないな」

 

 ヨシアキ大佐が腕を組んで答えた。


「核攻撃受けても死ななさそうですもんね」


 ルイス中尉も良い笑顔だ。


「ど、どういう認識なの? 」


 母さんがどもる。


「彼一人で、こちらで言うアメリカや中国のような大国が二国と小国が一国といくつかの巨大都市が灰になってますからね」


 スコット中佐が真顔で答えた。


 部屋の軍人さん達がザワリとする。


「あ、貴方は! 」


 母さんが凄い顔して睨む。


「ええ? アレクシアとかは爆龍王ゴウオウだし、エーデルハイトは和真じゃん」


 マジで納得いかない。


 さらに、これを言って皆がえええっ? って顔するのも理解できない。


 誤解を受けて辛い。


「貴方ね。皆が貴方のせいだと思ってるって事でしょ? 」


 母さんが仁王立ちだ。


「そもそも、俺は商人ですよ? 勝手に振り回されて困ってるんですよ? 」


 俺が抗議した。


「まあ、商人としても実業家としても優秀なのは間違いないです」


 カザンザキスさんが俺を庇ってくれた。


 流石アオイのお爺ちゃんだ。


 これからはお爺ちゃんと呼ぶことにしよう。


「ありがとう。お爺ちゃん」


 俺が頭を下げるとカザンザキスさんが白目を剥いた。


 何で?


「じゃあ、貴方は実業家として何かこの世界に貢献できるの? 」


 母さんの顔が真剣だ。


「ええ、俺ならライバルであるファウロスを呼びますね」


 言った途端、全員がブーッて感じで吹いた。


「兄弟。あんな奴を呼んでどうするんだ? 」


 アポリトが困ったような顔をした。


「今、この星はね。人口が増えすぎて食糧問題で困ってるんだ」


 俺が皆を見回した。


「嫌な予感がする」


 クニヒト大佐が突っ込んできた。


「そこで、一緒に頑張ってるグリルとグリラの料理兄弟神を呼ぶんだ」


 俺が胸を張った。


「「「「「……ああ」」」」」


 料理勝負の面々がなんとなく分かったのか苦い顔をした。


「その神様は何が出来るの? 」


「ええ、手から光を出して、どんなものでも毒性を消して、極上の食べれるものにしてしまうんです」


「「「「「うあああああ! 」」」」」


 料理勝負の時の面々が頭を抱える。


「つ、つまり? 」


「あらゆるゴミが極上の食べ物になるんですよ」


「「「「「「えええええええええ? 」」」」」」


 料理勝負を知ってる人以外の人が凄い顔をした。


「良いですか? 祝融さんなら分かると思いますが、中国の下水から作られてる地溝油ちこうゆ)。これが彼らの手にかかれば、極上のオリーブ油になるんです」


「何だって? 」


 流石に中国の問題には敏感で乗り気みたいで身を乗り出した。


「それとか、問題ありの古米も美味しいご飯になりますし、いよいよになれば、これにウ〇コをかけて光を当てれば、ウ〇コが出るたびにエンドレスカレーが食べれます」


「「「「「「「おぇぇぇええぇぇぇぇぇ! 」」」」」」」


 全員が一斉に吐き気を催す。


「馬鹿なの? あんた、本当に馬鹿なの? 」


 母さんが激昂して叫んだ。


「待ってくれ、母さん。それはひょっとして、伝説のカレー味のウ〇コとウ〇コ味のカレーとどちらが良いと言う究極的な話ではないのか? 」


 親父が真剣だ。


「そのとおりだ。親父」


「「「おおおおお」」」


 俺の返事に国王達がどよめいた。


「で、どっちなんだ? 」


 親父が真剣なまなざしだ。


「カレー味のウ〇コです」


「じゃあ、駄目じゃん! 」


 親父が呆れた顔をした。


 母さんの怒りの飛び膝蹴りで俺が跳ね飛んだ。


 痛いっすー!


 







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