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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
478/2602

第四十二部 第六章 リヴァイアサン

「ちょっと、駄目だ。義弟のリヴァイアに頼んでくれよ」


 俺がアオイに言った。


 爆龍王が応戦しないので、ガムビエルがボコボコにされている。


 このままじゃガムビエルが危ないのに、爆龍王ゴウオウは火炎攻撃の後は、シャドーボクシングみたいなのをはじめて、自分の力に酔っていらっしゃる。


「分かりました」


 アオイが笑顔で言った。


「ちょっと、貴方の義弟ってリヴァイアサンよね」


 母さんが慌てて聞いてきた。


「ええ、リヴァイア さんです」


「間を空けても仕方ないでしょう! 」


「ち、ちょっと待って、義弟だって言ってなかった? 」


 祝融さんが驚いて聞いてきた。


「ええ、義弟のリヴァイア さんです」


「この子の義弟ってリヴァイアサンなのよ! 」


 母さんと俺が祝融さんに説明した。


「えええええええええええ? 」


 祝融さんが凄い顔をした。


「おおおっ、でかくなってるな」


 親父が海の方を指差した。


 そこに全長がニキロ近いリヴァイアサンが現われた。


 はっきり言って、凄いでかい。


「リヴァイアさんやってしまって」


 アオイが言うと。


「ぐぉぉおおおおぉぉぉぉぉ! 」


 リヴァイアが別荘が震えるような巨大な声をあげた。


「ち、ちょっと、黙示録の獣じゃないですか! 」


 祝融さんが慌てている。


「義弟ですから、もっとやさしいものですよ」


 俺が祝融さんの叫びで、動揺しまくる軍人の皆さんに笑って答えた。


「「「「「いやいやいやいやいやいや! 」」」」」


 軍人さん達が一斉に首を左右に振った。


「リヴァイアの猛爆攻撃出ます」


 アオイが皆に告知した。


 リヴァイアの口が開いて、凄まじい光の集束が始まる。


「うあああぁぁあぁぁああぁ! 」

 

 祝融さんのキャラが変わってしまったような叫びが響く。


 リヴァイアがしゅんと言う音とともに、発射した。


 間違いなく、巨大な巨大な人の影に当たると見えた。


 が、その巨大な巨大な人の影はしゃがんだ。


「あああああ、しゃがみやがった」


 親父がそれを見て叫んだ。


 結果、リヴァイアの光線は上に外れた。


 その先には月があった。


「あーあ」


 リヴァイアの攻撃が外れちゃったんで、がっかりした。


 しばらくの後、月の一部で真赤に爆ぜるような爆発が起こった。


「「「「「「「「「「「「おおおおおおおおおおおおおおお! 」」」」」」」」」」」」」


 全員の地響きのような驚きの声が響く。


 まさか、月に当たるとは。


「ちょっと、ちょっと、何やってんのよ、馬鹿息子! 」


 母さんが俺の胸倉掴んでゆさゆさする。


「待って、待って」


「リヴァイアから連絡です」


 その時、アオイが俺を見た。


「何だって? 」


「てへっ、だそうです」


 アオイがてへっで舌をぺろりと出してにこっと笑った。


 むう、どちらも可愛い。


「「いやいやいやいやいやいやいやいや! 」」


 祝融さんと母さんが首を左右に振った。


「何か、リヴァイアも兄弟に似てきたな」


 アポリトが冷やかに言った。

 


  

 


 

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