第四十二部 第四章 再襲撃
俺が突然立ち上がって、母さんの後ろの銀出て来た甲冑の槍を取ると、部屋の角に投げた。
「ぐはははははっ! 」
黒いドロドロとしたものが血のように床に飛び散る。
銀の槍は空間に突き刺さったままだ。
「銀かっ! 銀だと! 」
震えるような声が辺りに響く。
「ああ、銀は一応、魔除けだしね」
ゼブが笑った。
「にしても、良く出現が分かったな。出る寸前のタイミングで投げられたら、そりゃ四十六諸侯も避けれんわ」
大いなる口が呆れてる。
「まあ、不死だから、彼らがあまり気にせず攻撃を受けちゃうのもあるけどね」
ゼブが言いながら、また髪の毛を触手のように伸ばしだした。
だが、それを伸ばすより早く親父が動いた。
親父が空間に刺さったままの銀の槍を掴むと、周辺に連続突きを行った。
黒い墨が辺りにまき散らされたような血のように飛び散る。
「こないだから、思ってたんだが、あの男にそっくりの親父とやら、無茶苦茶強くないか? 」
大いなる口が感心したように笑った。
「ええ」
アオイが意味深に笑った。
「なるほど、いろいろと面白い事がありそうだ。いずれ奴とも一騎打ちさせて貰う約束でお前等を守ってやろう」
大いなる口が意味ありげに笑う。
それを聞いて、流石に親父が心配なのか母さんが少しオロオロしてる。
へえ、やっぱり、膝蹴りして意識不明の重体にしたりしても、親父の事愛してんだなぁ。
「「へぇぇぇぇ」」
俺とミツキが同時に同じ事考えてハモって答えたのが聞こえたのか、母さんがこちらを見た。
「何よ」
「「いや、別に」」
母さんが顔を少し赤くしている。
親父が銀の槍を抜いたまま、振り回すように構えた。
俺が今度は甲冑の腰の銀の剣を抜くと、親父の背中に投げつける。
剣が空中に刺さったままになったと同時に親父が銀の槍を振り回して、剣の刺さってるとこの上を同時にないだ。
凄い勢いで、黒い血が吹き出した。
「やったか? 」
俺が状況をじっと見てアオイ達を見た。
「やったけど、すぐ生き返るよ。不死だから」
ゼブが黒い血が噴出してる所に立ちはだかった。
「さあ、何回死んだら、諦めるか勝負だ」
セブがいたずらっぽく笑った。
「あんなにすぐ生き返るなら、上位天使の方が弱いんじゃ」
俺がアオイに聞いた。
「すぐ生き返るのと生き返るのに時間がかかるの違いで、あまり変わらないですけどね。ただ、死んだあとタイムラグが出るので、上位天使の方が用心するから死ににくいです。ちゃんと避けますからね」
「うおおお、大変な相手と戦ってんだな」
「他人事みたいに言わないの」
母さんが頭を抱える。
「にしても、私の結界にあっさり入って来るとは、流石と言うべきかしら」
母さんが立ち上がった。
「こっちは義母さんはいいよ。それよりも外に気を付けて」
ゼブがちょっと照れて言った。
義母さんと言いたかったのかもしれない。
「外? 」
俺が言うと同時に、母の別荘が……いや、島自体が揺れた。
やっちゃったー。やっちゃったー。
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もう仕方ないので、今夜、残りのをこの後に投入します。
すいません。
すいません。
本当に申し訳ありません。




