第四十一部 第二章 現実
軽空母で来てたらしくて、CH-53E シースタリオンが二機とオスプレイはそこに降り立った。
見た事も無い軽空母なんで、母さん直属の軍かもしれないが。
まだ、日本にも来てないF-35Bの垂直離着陸型が並んでのには驚いた。
一緒にニコライさんのフリゲート艦もスコット中佐の原潜もついて来るそうだ。
「いつのまにか、嫁になっちゃったんだね」
東洋系で髪が腰まである凄い美少女がアナスタシアとか麗とかシャーロットやエレナを見て言った。
ディエムだ。
「わざわざ攫ってた私達が馬鹿みたい。あの時ごめんね」
アオイに金髪碧眼で凄い美人の女性が頭を下げた。
凄いプロポーションだ。
胸が砲弾みたい。
こ、これがあの時のボインボインのフランソワさんか。
とか思ってたら、カガに尻を思いっきり蹴られた。
その後、ミツキにラリアットを食らう。
何故だろう。
心がもれもれだったのか。
「女性の胸ばっかり見るものじゃ無いの」
深雪が怒ってる。
その通りなんだが、やはり目がそこに行く。
ヤシの実が二つ並ぶような感じでしかもノーブラ。
恐ろしい。
これは俺のヒモ・モードに匹敵するのではないか。
「「「素晴らしいですな」」」
国王と宰相とイジュウイン大公が思わず拍手してるが、即座に娘達にパワーボムを食らう。
「まあ、今なら旦那は許嫁をいくら増やしてもオッケーらしいよ」
アナスタシアが笑って言った。
おいおい、笑えねーよ。
「あまり気にしてないのね? 」
ディエムが不思議そうだ。
「なんか、ドラゴネットとか鳥とか魚類とかいろいろと聞くんだけど」
フランソワもちょっと怪訝そうな顔をした。
ほんげー。
終わった。
俺、終わったよ。
「ああ、握手するくらいよ。本当にやったのは、そこの人間に化けてるドラゴンさんだけだよ」
エレネも笑った。
許嫁ながら皆、凄い心臓だ。
鳥や魚さんと同じ共通の許嫁など嫌だろうに。
その言葉を聞いて雪龍さんがドキリとした顔をした。
上空を飛んでた爆龍王ゴウオウが固まったように軽空母に降りてきて、その重さで物凄い軽空母が上下に揺れる。
軽空母が沈むかと思うくらいだ。
「むう、分かるのう分かるのう。大婆様じゃもののう」
龍女さんが黄昏ている。
「貴方が、変な事するからいけないんですよ」
ダグダ師匠が雪龍さんに突っ込む。
胃が痛い。
「乙女はいつまでたっても乙女なのじゃ」
雪龍さんが言い返した。
「まあ、でも、その辺は私も思うところあるわね」
レイナさんが呟いた。
「修羅とか猛禽とか言われると相手が皆逃げるもんね」
アンナさんも頷いた。
「ああ」
キョウカさんとかも納得した顔をした。
「どうでしょう。出来てしまった事だし、彼女に優しくしてくださいませんか」
レイナさんが龍女さんとダグダ師匠に頭を下げた。
「むう。もはや仲間じゃしのう」
龍女さんも噛みしめるように頷いた。
ダグダ師匠もため息ついた。
おや、何か認める方向だぞ?
「もう、諦めろ。もう行くとこまで行くしかない」
カルロス一世がポンと肩を叩いた。
その後、俺が激しい胃痛から、胃を押さえてしゃがみこんだ。
分かってはいたが言われるときつい。