表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
450/2614

第四十部 第五章 説得

「「「「私達も帰るべきだと思います」」」」


 シャーロットと(れい)とエレネとアナスタシアも言ってきた。


 むう、ヤバイ流れだ。


 このままだと帰ることになりそうだ。


 何とかしなければ……。


 ちらりと親父を見ると同じ事を考えているようで目があった。


「膝蹴りの後、頭を掴んで連続顔面膝蹴りはほぼ決まりだからな。前回、川の向こうで親父が手を振ってから、ちょっと今度はどうなるやら」


 親父か小さなため息をついて呟いた。


「ええ、おじいさんってヤマトの前国王だろ? ヤマトの方も三途の川を渡るの? 」


「むう、あの時、見たままを喋ってるだけだからな」


「そうか」


「え? お義母様って武闘派だとは思ってたけど、そんな事するの? 」


 シャーロットが驚いたように言った。


「結構膝蹴りが得意なんだ」


 俺が頷きながら答えた。


「いや、そんな事聞いてないんじゃないかな」


 ダグダ師匠が横で冷静に突っ込んだ。


「お前は知らないかもしれんが、バックドロップも得意なんだぞ」


 親父が笑った。


「むう、コンクリとかにぶつけられたら効くからなぁ」


 俺がしみじみ答えた。


「お前が産まれる前にはレインメーカーをやられた事がある」


 さらに親父が俺を見て笑った。


「むう、オカダ・カズチカか……」


「何言ってんだか、全然分かんないんだけど」


 横でクニヒト大佐が突っ込んできた。


「ジャーマン・スープレックスの体勢で相手の背後から相手の腰に手を回し、片腕で相手の反対側の腕の手首を掴んで、その手首を掴み取った相手の腕を自身の方向へと引っ張り込んで反転させ、その勢いで向かい合う形となったと同時に相手の喉元に自身の相手の手首を掴んでいない方の腕を叩き付けるわけだ」


 言いながらクニヒト大佐に簡単にやって見せた。


「いや、そんな技の話はしてないから」


 喉を押さえながら、クニヒト大佐が愚痴る。


 せっかく教えてあげたのに、困ったものだ。


「まあ、私が頭を一生懸命下げるからさ」


 ミツキがまあまあと言う感じだ。


「「「「私達も説得しますし」」」」


 シャーロットと(れい)とエレネとアナスタシアも必死だ。


 どうしょう。


 親父を見た。


 親父も困惑してるようだ。


「ど、どんだけ怖いのよ」


 カルロス一世が呆れたような顔だ。


「少なくとも貴方の嫁三人合わせたよりは倍くらい怖いですよ」


「そうか、それは仕方ないな」


 俺が言うと、カルロス一世が神妙に頷いた。


「何で、怖い人ばっかりなんだろうな」


 カルロス一世のささやきが怖い。


「もし、旦那様に手を出すようなら、私が戦いましょう」


 アオイが静かに言った。


 いや、それもっとヤバイから。


 横で親父とカルロス一世が凄い顔してた。


 


 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ