表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
445/2613

第三十九部 第七章 エピローグ

「夢だったのか? 」


 俺が目を覚まして思った。


 だが、凄く生々しい感覚が残ってた。


 あれは昔あった事なのかもしれない。


 酷くそう思った。


 ふと、アオイが起き出した。


 その顔は夢の中のバイラディーの顔だった。


「バイラディー……」


 思わず、声をかけた。


 するとアオイの顔がぱーっと明るくなった。


「思い出したのですか? 」


 アオイが目の前に来て、必死になって言った。


「いや、夢で見ただけだ」


「……そ、そうですか」


 少し、アオイが俯き加減で黙った。


「でも、随分君に支えられてたのは知った。ありがとう」


 俺が言うと、アオイがはっとして俺を見た。


 そして、凄くやわらかな笑顔で笑った。


 それが夢の中のバイラディーの顔に合わさった。


 俺とアオイが優しくキスをした。


 そこで気がついた。


 周りの惨状を。


 部屋中汁まみれであった。


 しかも、犬神家のように足がいくつも布団から突き出している。


 はっと気がつくと、またパンツを被ってた。


 しかも、両脇にバイブを挟んだままである。


 何と言う再会のキス。


 慌てて、頭に手をやると、止まってたバイブがヴィイイーンと動き出す。


 クルクルとディルドの部分が回ってる。


 むう、何だろう、この雰囲気。


 やっちゃったなぁ。


 しかも、チアンウェイもリアンフアさんも開通済みらしい。


 その横みたら、さらに衝撃の事実が!

 

 雪龍(せっりゅう)さんも開通済みらしい。


 異種格闘技戦かよ。


 とうとう、行きつくとこまで行ってしまった。


 どうしょう。


「お気になさらずに」


 アオイがくすりと笑って言った。


 むう、可愛い。


「ところで、最後に聞いていいですか? 」


 俺がアオイに聞いた。


 どうしても、あの後が気になった。


 アトラとテレサはどうなったんだろう。


 そして、人間達は……まあ、俺達がいるから大丈夫だったんだよな。


「最後、俺が砕けてどうなったの? 」


 俺が恐る恐る口にした。


「あれからですか? 」


「ああ……」


「アトラ様とテレサ様が超モードでブチ切れなさって、すべての世界を破壊しました」


 アオイがにっこりと笑った。


「は? 」


「何もかも無くなりましたよ」


「人間世界も何もかも? 」


「はい……それで……」


 慌てて、俺がアオイを止めた。


 これ以上聞くのが怖かったからだ。


 それにしても……意味ないじゃん!


 俺の頑張った意味が無い……。


 何と言うオチ。

   

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ