表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
416/2602

第三十六部 第十章 決着

「何故だ。貴様ら実は上位天使だと言うのか? 」


 許嫁達の連続攻撃でボロボロにされながら、ファレグが叫んだ。


「残念ですね。ヒモモードactⅢはヒモである<終末(おわり)の子>の妻や彼女がすべての能力値を最高値を超えて、<終末(おわり)の子>の(ちから)を使い戦う事にあるのです。今、貴方は言わば、たくさんの全力の<終末(おわり)の子>と戦っているようなものなのですよ」


 精霊が胸を張って答えた。


「ば、馬鹿な! そんなアホなスキルモードなんか聞いた事無いわ! 」


 ファレグが叫んだ。


「当たり前です。これは、この異常で変態な<終末(おわり)の子>だけが到達できる奇跡の領域なんですよ」


 精霊が嬉しそうだ。


 でも、褒めてないよね。


 これ、どう見ても貶してるよね。


「そう、貴方は私達許嫁の愛を舐め過ぎました」


 目の前に前回の光の柱より野太い光の中で、まるで北〇の拳に出るラオウのように身体が膨張したアオイがファレグの前に立った。


「な、何、それ……」


 あまりの展開にファレグが追いついて無い。


「そう、舐め過ぎた貴方が悪い」


 左右を同じようにラ〇ウモードの筋肉がお化けのようになったミツキと龍女(りゅうじょ)さんが並ぶ。


「旦那様に良くもこんな事を」


 ファレグの背後にはセブと白いドラゴンが並んだ。


 ゼブもラ〇ウモードは分かるが、何故か白いドラゴンまでラ〇ウモードだ。


 全員が指をパキパキ鳴らしている。


「ば、馬鹿な……馬鹿なぁぁぁぁぁぁぁぁ! 」


 全員の許嫁から凄まじい殴打の後、究極的なスキル攻撃を受けて、ファレグの顔や身体がひしゃげながらも凄まじい爆発の閃光に飲まれた。


「「「「「死ね! 」」」」」


 閃光が消えた後は、何も残らなかった。


 空間の割れたのも見えたので、異界に飛ばされたのかもしれない。


 そして、それを見届けると許嫁達のヒモモードactⅢは解除されたのか、光らなくなり、筋肉隆々だったアオイ達は元の姿に戻った。


 良かった。


 それにつきる。


 ラ〇ウモードでアオイ達に迫られたら逆らえなかった。


 何かきっと大事な大事な本当に大事なものを無くしてしまっていただろう。


 ほっとため息をついた。


 許嫁達にも笑顔が戻った。


「こ、これ。結局、全部、許嫁任せだよね」


 クニヒト大佐が歪んだ顔で軽蔑の眼差しで俺を見た。


 言わないで欲しい。


 俺も途中で気がついた。


 これ、完全に俺は何もやって無い。


 まさに、ヒモの中のヒモだ。


「本当にヒモを極めたんですね」


 ヨシアキ大佐も微妙な顔だ。


「これは、これで良いんだ」


 親父がうんうんと頷く。


 ちょっとそれを聞いて切なかったりする。


「さあ、お礼をしなければ」


 横で精霊が言った。


「お礼? 」


「ご褒美ですと言うだけでいいんです」


「? ご褒美です? 」


 精霊にしつこく言われたので俺が言ってみた。


 そしたら、許嫁達がその場で痙攣してる。


 あれ?


 こ、これはいいのか?


 エ〇漫画じゃないんだから……。


 そしたら、ドラゴネットのメス達や白いドラゴンがぶひーと何か異様な汁を飛び散らせた。


「……」


 ええと……。


 何、これぇぇぇぇぇぇえええ?


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ