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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
413/2614

第三十六部 第七章 対地ミサイル

「つまり、ヒモモードってのを獲得しちゃったと」


 アナスタシアの笑いが止まらない。


 流石の許嫁達も毒気が抜かれてしまったようだ。


「いやいや、本当にありえない方向に進化してんだね」


 アナスタシアがおかしそうに言った。


 あまりに、アナスタシアがお腹を抱えて笑うんで、許嫁達も同じように笑った。


「次は、ちゃんとヒーローっぽい奴を獲得しようと思っております」


 いたたまれなくて俺が答えた。


 せつない。


「いいよいいよ、そのまんまで。何だか面白いし」


 アナスタシアが俺の肩をバンバン叩いた。


「だよね」


 (れい)がそれに同調した。


「まあ、打ち解けたみたいで良かった。一つ聞きたい事があるんだが、上位天使の話は何か聞いていないか? 」


 何が良かったのか分かんないけど、親父が強引に聞いた。


「上位天使? 何それ? 」


 アナスタシアが首を傾げる。


 やはり、知らないのか。


 誰の手引きで現われたんだろう。


「こちらも動いてるから、それは動くでしょうね」


 黒い髪の美少女……ゼブが頷くように答えた。


「どう言う事? 」


 アオイの顔つきが変わる。


「闇の上位者も全部動き出してますよ。私が動いてるくらいだから」


 ゼブが笑って言った。


「え? 」 


 カガの驚き様がハンパ無い。


「どうにも、読めなくなって来たな。何だこりゃ。じゃあ、武器をコンチュエに売ったのは誰なんだ? 」


 親父が首を振る。


「まあ、婚約者の件もあるけど、それを調べる関係で、ここに居たのだけどね」


 アナスタシアが俺を見て答えた。


「え? バチカン系じゃないの? 」


 親父が驚いたように言った。


「ええ。内部に造反してる者がいるみたいだけど、少なくともバチカンとかは傍観してます」


 アナスタシアが答えた。


「どの程度の武器が売られたの? 」


 エレナが聞いた。


「それが、流れたんじゃなく兵員事洗脳されて奪われたみたい。アメリカ合衆国とかでは大騒ぎになってるよ」


「 ? まさか、空母もか? 」


 親父が焦ったように聞いた。


 アナスタシアが頷いた。


「何か来る」


 俺が空を見て言った。


「みさいるとか言う奴ですね」


 ゼブが笑った。


「いや、笑い事じゃないと思うが」


 親父が慌てた。


 ゼブが全身を震わすと、黒い粒子のようなものがゼブの身体から竜巻のように出た。


 それが、凄まじいスピードで拡がって、島より大きく拡がる。


 それと同時に黒い粒子にミサイルが当り次々と爆発していく。


「戦闘機って奴から撃たれたようですね」


 アオイが言った。


雪龍(せつりゅう)。貴方の力で排除しなさい」


 ゼブが言った。


「分かりました。旦那様、私の愛を見ていてください」


 白いドラゴン……雪龍(せつりゅう)が俺を愛のこもった目で見た。


 やばすぎる。


 許嫁達の目が冷たい。


 俺にどうしろと。  


 


 

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