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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第三十五部 第一章 プロローグ

 何だろう、こればっかりやってるよ。


 許嫁達が凄まじい格好で寝てる中で俺が呟いた。


 百年の恋も醒めると言う奴だな。


 などと言いながら、頭にパンティーを被り、そこに電動バイブを二本差してる俺としたら胸を張って言えることではないが。


 はっきり理解した。


 これはいけない。


 方向性が間違ってる。


 ヒモモードを使うたびに寝室に連れ込まれてたらキリが無い。


 コンチュエの事や上位天使の事など新しく重大な話がいくつも持ち上がってるのに、やってるのは寝室で許嫁とエッチな事だけだと言う。


 ノリが完全にエ〇漫画だ。


 恥ずかしくもヒーローを目指そうとしてるのにこれはいけない。


 俺が服を着ると、決然として寝室をそーーーっと出た。


 もうすでにだいぶ日が登って来てる。


 シートに囲まれた食堂に入ると、親父とカルロス一世とアリリトさんと精霊の入ってるはずのメイスン中尉とヨシアキ大佐とクニヒト大佐とアポリトがいた。


 樹老人(じゅろうじん)とダグダ師匠はいないようだ。


 カザンザキスさんがワイバーンで一度パトリダに戻りたいと言ってたので、護衛でついて行ったのかもしれない。


「おう、おはよう」


 親父が笑って言った。


「いろいろ考えたんだけど、寝室行って親父に挨拶して、何かあって許嫁に助けてもらって、また寝室行っての繰り返しなんだが」


 俺が親父達を見回した。


「な、何をいまさら。お前に合わせて動いてるから、俺達はお前が寝室行ったら、皆で交代で休んで、出て来たら食堂で話してトラブルあった後にお前が寝室行ったら休むの繰り返しだぞ」


 クニヒト大佐が呆れたように言った。


「まあ、ヒモモード何でしょうがないですよね」


 精霊の入ったメイスン中尉が笑った。


「その喋り方は……、まだメイスン中尉の中にいたの? 」


 俺が驚いて答えた。


「当たり前じゃないですか。アオイさん怖いのに戻りませんよ」


 精霊の入ったメイスン中尉が胸を張る。


「威張る事じゃないだろ」


「そろそろ息子の中に帰れよ。メイスン中尉がいないと飯が食えないんだが」


 親父が困ったように愚痴る。


「いや、貴方がこの身体を選んだんでしょ」


「ずっといると思わなかったからだよ」


 親父が呆れたような顔をした。


「変わらんな。ここは相変わらずだ」


 カルロス一世がため息ついた。


「兄弟はいつも、こんなもんだし」


 アポリトが笑った。


「何か、いろいろと言われてますが、戦果は凄いし、それなりにちゃんとしてるのかと思えば、本当にグダグダなんですね」


 アリリオさんが笑ってる。


 いろいろって何だろう。


 聞きたいけど、聞くと落ち込むんだろうな。


「で、どうしたよ」


 親父が笑って聞いた。


「いや、ヒモモードじゃ無くて、もっとヒーローみたいな力を開発するべきじゃないかなと」


「ついに、男に行きますか」


 待ってましたと言うような顔を精霊の入ったメイスン中尉がした。


「ふざけんな。ヒモモード以外で考えるって話だ」


 俺が真面目な顔して言った。


「止めたら? 碌な事にならないよ」


 クニヒト大佐が小馬鹿にしたように笑った。


「兄弟がそう言った後もあまり良くない事が多いよな」


「それなら、止めようや。俺も疲れるし」


 カルロス一世が凄く良い笑顔だ。


 なんでやねん。

 

 


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