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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第三十四部 第五章 作戦会議

「じ、上位天使? 」


 カルロス一世とアリリオが驚いた顔をした。


「そんなのいるの? 」


 カルロス一世が俺と親父を交互に見た。


 親父が頷いた。


「ええええええ、絶対勝てないじゃない。敵なんだろ? 」


 カルロス一世が椅子に座りこんだ。


「でも、アオイとミツキが撃退したし」


「まあ、うちのルイとかもあの子たちは普通じゃないとは言ってたけど、本当に普通じゃ無かったんだな」


 カルロス一世が俺を憐れむ様に見た。


 くくっ、胃が痛いから止めてほしい。


「結局、どういう事なんですかね」


 カザンザキスさんも揉めるの止めて席についた。


「私も詳しくは知りません。精霊界の方では何も言われてませんし」


 精霊が入ってるメイスン中尉が答えた。


「精霊? 」


 カルロス一世が怪訝な顔をした。


「ああ、親父がメイスン中尉を気絶させて、俺のフォローしてくれてる精霊さんを入れたの」


「あ、相変わらず無茶しますね。義兄さんも」


 カルロス一世がドン引いてる。


「しかし、そうしないと話せないからな」


 親父が笑った。


樹老人(じゅろうじん)さんの方はどうなんだろう」


 俺が樹老人(じゅろうじん)さんを見ると、床に腹ばいに横たわったまま、弱々しく首を振った。


「多分、上の上で勢力争いでもあるんだろうな」


 親父が笑って言った。


「は? 」


 樹老人(じゅろうじん)さんがガバッと起きて聞いてきた。


「創造主の側近の御方もそれ絡みで監視してるとおっしゃってた」


「マジで? 」


「マジだ」


「どうすんのよ」


「それじゃあ、<結末の時>は?  」


 カザンザキスさんも驚いて聞いてきた。


「上の上の思惑と内紛が混ざった酷い話になるだろうな」


「じゃあ、<終末(おわり)の子>なんて意味ないですね」


 精霊が入ってるメイスン中尉がしょげたように言った。


「いや、そうでも無い。そちらの内紛も、ど真ん中にいるのがうちの息子らしい」


 親父が笑った。


「「「「「「は? 」」」」」


 全員が唖然とした。


「ち、ちょっと、全人類巻き込まれなの? 」

 

 クニヒト大佐が愚痴る。


「マジですか? 」


 カルロス一世が頭を抱えた。


「そこでだ。……お前の嫁さん達は起きてないな? 」


 親父が俺に声を潜めて確認した。


 全員がしんとして寝室のある方側に聞き耳を立てる。


「……大丈夫のようですね」


 ヨシアキ大佐がふぅと言う感じで言った。


「よし、こいつのヒモの力を使って、作戦がある」


 親父が皆を見回して言った。


「何です? 」


 ルイス中尉が前のめりだ。


 俺は嫌な予感しかしない。


 皆がシンとして親父に注目した。


 親父がその注目の中で咳払いして言った。


「題して、ポケモ〇作戦だ」


  



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