第三十四部 第二章 ヨーヨー
「ところで、カガさんはどうなったんですか? 」
ヨシアキ大佐が心配そうに聞いた。
「ああ、二十人目の嫁になりました」
「「げ! 」」
ヨシアキ大佐とクニヒト大佐が同時にケツを押さえて立ち上がった。
「いや、とりあえず、ムラサキみたい両方あったから」
俺が必死に言った。
「マジか」
親父が笑ってる。
「正直、きりが無いよ」
俺が困って答えた。
「手を出さなきゃ良いんじゃないのか? 」
クニヒト大佐が突っ込んできた。
「いや、お前が言うなよ。嫁が百人近いくせに」
「襲われたんだから仕方ないだろ」
「俺も一緒だ」
俺とクニヒト大佐で空しい言い合いをした。
「そんな事より、カガさんも手を出したんだし、一歩前に進むべきではないでしょうか」
精霊が入ってるメイスン中尉が皆を見回した。
「は? 」
また、こいつは馬鹿な事を。
「男にもヒモモードを効かせる話か」
親父も少し呆れ気味だ。
「あのアオイさんすら嫁に出来るのです。こないだの暴れた天使だって余裕ですよ」
精霊が入ってるメイスン中尉が力説した。
「おーい」
あまりに呆れて変な声が出た。
「むう、確かに確かにそれが出来れば凄いのだが……」
親父が考え込むように言った。
「でしょう? 」
くっそ笑顔で精霊が入ってるメイスン中尉が乗り気だ。
おいおい。
「そもそも、大腸菌とかの問題ってどうなんだろうな」
親父が顔をあげて言った。
一斉に全員が噴き出す。
何故、そこに問題が行く。
「こういうのってエ〇漫画界で出てこないと言うのは、何かの組織の仕業ですかね」
ルイス中尉が突然、さらに訳の分からんことを言い出す。
「何かの組織だと? 」
親父が急にその言葉に乗っかる。
目が生き生きしてる。
ムーか?
ムーなのか?
しかし、エ〇漫画でムーのノリってどうなのよ。
「まともな話をしませんか」
いきなり部屋に入ってきたカザンザキスさんがちょっと怒ったように言った。
「まともな話とは? 」
「今後の事についてですよ。エテルノに行くにしても話がまとまってません」
「その為の男もいけるヒモモード何ですよ」
目を輝かせて精霊が入ってるメイスン中尉が言った。
駄目だ、こいつ。
本当に重症だ。
「あ、そうそう、これ。 ルイス中尉がやってくれた」
親父がヨーヨーを出した。
が、ヨーヨーの周りにマッドマックスのショルダーについてたトゲみたいな奴がついてる。
「こ、これは……」
俺がトゲを触ると、間違いない。
これぶっ刺さる。
「ああ、その手でやったら怪我するから、これでな」
と親父がスチール鋼で強化された、革の手袋を出した。
「いや、これ、そこまでして使う意味あるの? 」
「鉄仮面ですから」
ルイス中尉が断言した。
駄目だ、これは。
カザンザキスさんと腐の事で精霊が入ってるメイスン中尉と言い合う声を聞きながら俺がため息をついた。
仕事忙しくて書くの忘れてましたが、連載終ってだいぶたった後のピグマリオから入ったのでファンとしては遅く、スケバン刑事はさらにだいぶ経って見ましたが、とりあえず、和田慎二先生好きでした。
人とずれてんのか、最新のも好きで読みますが古いのも好きで、ちょうどこの時期に白戸三平にはまってたんで、古いのも大好きです。