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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第三十三部 第八章 鉄仮面

「私の孫が上位者と言うのは何でですか? 」


 カザンザキスさんが食いさがるように聞いてきた。


「ああ、天使の言葉と言われるエノク語を喋ってたしな。それも、一般には全く知られてない上位エノク語だ。そして、あの上位者に対しての攻撃。間違いないだろうね」


 親父が断言した。


「そんな……」


 カザンザキスさんが驚いてる。


「いや、カザンザキスさん、あんたは誇るべきだ。上位者なんて、普通の神族の血筋では産まれてこない。転生は無理だ。間違いなく、貴方の血族は特別なんだ」


 親父が笑って答えた。


「え? 」


 俺がドン引いた顔をした。


「どうしたよ」


「いや、だって、まあ母さんの血かもしんないけど、ミツキもだろ? ヤマトの血のどこにその要素が……」


「いや、ヤマトも凄いんだぞ」


「はあ? あれで? 」


「いや、凄すぎる血だから、闇が何度も汚そうとしていろいろ介入して来て、ああなったらしい」


 親父が笑った。


「闇が介入したから、ああなったの? 」


 俺が驚いて聞いた。


「そのとおり、闇が介入したら、染まっちゃったんだな」


「染まっちゃったんだ」


「ふざけんな! 」


 突然、カガの叫び声をして親父がドロップキックを受けた。


「うぉっ! 」


「おや、カガさん、帰って来たんだ。あれ? 」


 カガさんだけど、何か変な鉄仮面をつけてる。


「な、何だそれ」


 親父が唖然として聞いた。


「ヒモモードよけの鉄仮面だよ。仕方ないから被ってきた」


 カガが愚痴るような感じで言った。 


「スケバ〇デカ! スケバ〇デカ! スケバ〇デカ! 」


 ルイス中尉が狂喜したせいかカタコトで叫んでいる。


「むう、確かに、スケバ〇刑事に出てた鉄仮面そっくりだな」


 親父も感心して答えた。


 驚いた。


 まさか、アメリカのアニオタがスケバ〇刑事を知っているとは。


 やるな。


 並みのweeabooでは無かったか!


 ルイス中尉がつぶらな瞳をして感動してる。


「素晴らしい。貴方はweeabooの中のweeabooだ」


 俺が感心して、ルイス中尉とがっしり握手した。


「ふっ、俺も、スケバ〇刑事を忘れてしまうとはな」


 親父がルイス中尉を抱きしめた。


「待ってください」


 ルイス中尉が笑った。


「なんだ? 」


「彼の新しい武器が決まったんじゃないでしょうか」


 ルイス中尉が俺を見て言った。


「「おおおおお」」


 俺と親父が深い同意の声をあげた。


「むう、確かに。鉄仮面がいるなら、あれは確かに必要だ」


 親父が悩む。


「それと、服がこれでは駄目なんじゃないでしょう」


 ルイス中尉がカガを見てweeabooの血が騒ぐようだ。


「確かに、中世風の子供の服を着てる場合じゃないかもしれない」


 親父の顔が真剣だ。


「親父……」


 俺が親父にルイス中尉と同意の意志を見せた。


「分かった。何とかしてみよう」


 親父が渋く答えた。


「何すんだよ! 」


 カガが横でブチ切れた。



 


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