第三十三部 第四章 攻撃
イージス艦をエテルノへ向かわせた。
目の前のアポリト達が突然険しい顔をした。
後ろを振り返りたくないのだが、仕方ないので振り返る。
許嫁オールスターがいた。
皆がデレデレしてる。
アオイが優しい笑顔をしてた。
それを見て、皆がさらに強張る。
「……あ、エテルノに行くことになったから」
俺が少し動揺しながらも皆に笑いかけた。
笑いかけたのが悪かったのか、皆が少しトロンとする。
この使い辛い力は何とかならんのか。
「エテルノなら、まだ時間ありますよね」
ミツキが笑顔だ。
ぞわりと背筋に寒気が走る。
親父が早くもドナドナの口笛を始めた。
俺が親父を睨むと、両手を合わせて祈ってる。
ふざけんなぁぁぁぁぁ!
「では、まいりましようか」
アオイが俺の襟首を掴んだ。
親父と同じく皆が目を瞑って手を合わせてる。
「ち、ちょっと、いくらなんでもおかしいよ」
「雌豚だから当然です」
マリナが笑った。
「おひ」
もう言葉が出ない。
ずりずりと引き摺られていく。
何でしょう、これは……。
その時、アオイが止まり、上を見た。
恐らく、ガムビエルを見てるのだろう。
「兄弟、目が! 」
アポリトが俺を見た。
「魚雷だ。三本来る」
言いながら理解した。
前も話してたようだが、やはりアオイもガムビエルと話が出来るのか。
「ガムビエルが全部破壊するみたいですね」
アオイが笑った。
そして、外で爆発音がして、少しして波でイージス艦が揺れた。
俺がアオイをじっと見た。
そしたら、首を少し傾けてクスリとアオイが笑った。
むう、可愛い。
「一体、何の攻撃なんだ? 」
親父が聞いてきた。
「潜水艦みたい」
俺が答えた。
「そんなもんまでコンチュエに売ったのか? 」
親父が呆れてる。
「潜水艦の方は、下の原潜が破壊するみたいですね」
アオイが床を見て言った。
「貴方、凄いのね」
シャーロットがアオイを見て驚いてる。
「あっちの方も凄かったし」
エレネが顔を赤くした。
なぜ、そこで、そっちの話になるのか。
カザンザキスさんが悲しい顔してる。
可愛い孫のそんな話は聞きたく無かろうに。
「あの技って姉ちゃんどこで覚えたの? 」
ミオが必死だ。
何故だ。
戦闘中に、何で、そっちに行っちゃうかな。
また、近くで爆発がある。
「こちらの原潜の攻撃を向こうの潜水艦が凌いだみたいですね。ガムビエルがまた向こうからの魚雷を破壊しました」
アオイが笑った。
魚雷の爆発による波が来てイージス艦が揺れる。
「そんな戦争の話はどうでも良いから! 」
ミオが叫ぶとユイナやキョウカやアンナまでが頷いた。
それを見て、親父とかが流石に固まっている。
今度はミサイルらしき攻撃が空中で、ガムビエルに破壊されたようだ。
「ミサイル攻撃だ」
俺が呟くが、全然誰も気にしてない。
「前立腺て言うのかな? 」
レイナさんが必死にメモしてる。
え?
そんな場合?
外で爆発音が激しい中で、許嫁達のテクの講習会みたいなのが始ってる。
親父達も固まったままだ。
どうしたら良いいんだか。
団体客様御一行様が数日でお帰りになられたみたいで、PVアクセスがハンパ無く減りますた。
貯金的にきついんだけど、これと別で、もう一本追加する予定です。
pvの減りがハンパ無いっす。
団体客様、お待ちしております。




