第三十三部 第四章 親父の自分語り②
「父さんの先輩にな。腐女子のはじまりみたいな人がいてな。その先輩が何と歌手の〇〇さんの彼氏と友達だったんだ」
また、親父の自分語りが始った。
何か、癖になってんのか?
そもそも、〇〇さんって男やんけ。
「その彼氏さんの話だと、中で出すとお腹が痛くなるから、中で出さないらしいんだ。父さん、そっちの方はしたこと無いからさ。あれ、お腹いたくなるの? 」
「な、何で、そんな話を……」
何と言う話を息子に聞くのだ。
頭がおかしい。
「いや、昔から疑問でさ」
「そんな、疑問あるか? 」
「だって本当だったら、エロ漫画のア〇ル中〇しは全部嘘と言う事になるじゃん」
親父の顔が真剣だ。
なんで、こんな時ばかり真剣になるのだろうか。
「親父、息子に何てこと聞くの? 」
「父さん、痔をやった事あるから、あっちは無理なんだよな」
「おおおおおーい」
アポリトとかドン引いてるぞ。
カザンザキスさんやダクダ師匠まで顔が固まってる。
「お前、ムラサキさんがいるだろ」
「いや、あの子、両方ついてるから」
「「「え? マジ? 」」」
親父だけでなく、アポリトとかまで驚いてる。
「そ、そうか、良かった。兄弟。考えないようにしてたんだ」
アポリトが凄く安心した顔をした。
「へぇ。両性具有ですか」
ダグダ師匠が感心してる。
「ヤマト王家に両方行ける人は居るには居ますが、滅多にいませんから、覚悟はしてたんですが。そうですか……」
ヨシアキ大佐が何故かほっとしたような顔をしてる。
「何で、ほっとしてんの? 」
「あちらの日本でも、昔は側近が相手するのが普通と聞きましたので」
ヨシアキ大佐が尻を押さえて言った。
「くっ、何でやねん。森蘭丸じゃあるまいし」
「いや、信長は前田利家ともそーやで。信玄は有名だし、意外と多いぞ」
「じ、じゃあ、男もオッケーじゃないですか」
精霊の入ったクニヒト大佐が話に食いついてきた。
「お前、まさか、腐女子なのか? 」
「ふ。男同志のがワクワクするのは確かですね」
精霊の入ったクニヒト大佐が胸を張っている。
何が誇らしいのか訳が分からん。
「くそやんけ」
「何を言ってんですか。清廉なもの同士の絡み合いですよ」
「わけがわかんねーよ」
「……思い切って、次のモードでヒモの相手を女から男に変えてみたいくらいですよ」
「ふざけんな! 」
やべぇ、何だこいつ。
「ぶっちゃけ、力の放出を絞ったり止めたりできるようになればいいんでは? 」
いつのまにか甲板に出て来たメイスン中尉がいた。
精霊の入ったクニヒト大佐が無言になった。
「どうしました? 」
メイスン中尉が首を傾げる。
「……つまらない事を言う人ですね」
精霊の入ったクニヒト大佐がしぶしぶとした顔をした。
「なんだよ! コントロールできるのかよ! 」
「ちっ、私好みの<終末の子>にしようと思ったのに」
精霊の入ったクニヒト大佐が凄く悔しそうな顔をした。
くそだな、こいつ。
「お前、それ造反行為になんじゃね」
親父が呆れて突っ込んだら、精霊の入ったクニヒト大佐がすげぇビビった顔をした。
「い、いや、でも、それはあるじゃないですか。これだけ夢のある逸材だと、どうなるのかなぁって」
精霊の入ったクニヒト大佐がおろおろと動揺してる。
余程、やばいのだろう。
「むう、それは仕方ないな」
親父が納得した。
横でカザンザキスさんが頭を抱えてる。
簡単に納得するなよ!
kei911rsr様にご指摘いただきましたので、少し古い奴からコツコツと一部なおしていこうと思っております。
貴重なご意見、ありがとうございます。
親父の自分語り①②に関しては、実話ではございませんので、本当に実話ではございませんので、よろしくお願いいたします。なるべく、やばい部分は削っております。




