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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第四章 第七部 ヘリ空母

 タンカーの上部甲板が開いて、戦闘ヘリのアパッチが2機出てきた。


「兄弟。何あれ? あれも金属なんだけど? 」


「戦闘ヘリだな。クラーケンに襲われたから警戒して出してきたのかもしれない」


 それと同時に見た事も無いドローンが八機ほど飛び出して、タンカーの周りに散っていく。


「なんだろう、やはり、こちらの調査かな? 」


F35Bとか垂直離着陸機があってもおかしくないが、こちらじゃデータリンクとか使えないから、まあ、持ってきて無いよな。


 だって、人工衛星も無いし。


 そもそも、こちら側は魔法と生物だけだから、状況が違う。


 ただ、日本で言う自動警戒管制システム(ジャッジシステム)みたいな巨大な円形レーダーがせり上がってきたので、絶対に持ってきてないかどうかは微妙だが。


 まあ、とりあえず、一番運用に問題の無さそうなのは確かに戦闘ヘリだよな。


「ハリアーとか出てくんじゃないの? 」


 イジュウイン大公が聞いてきた。


「あれも、新型のF35Bが出て退役寸前ですよ」


「新型? 」


「最新鋭のスティルス戦闘機です」


「スティルス戦闘機? 」


 カサンザキスさんが聞いてきた。


「レーダーと言うもので相手を索敵して攻撃するのですが、それに映らない戦闘機ですよ」


「ミ〇フスキー粒子かっ」


 ミタライ公爵が叫んだ。


「いや、すでに、貴方のいた時にナイトホークとかラプターとかあったでしょ」


「いや、知らん。人生に必要なのはガ〇ダムだけだ」


 ミタライ公爵が親指を立てた。


 誰かこいつをなんとかしろよ。


「まあ、でも、こっちじゃハリアーの方が使えるでしょうが、メンテナンス的に古い機体の部品外して使ってるそうだから、持ってこないでしょうね」


「そうか、自衛隊のファントムとかも退役したんだろうな」


 少し寂しそうにイジュウイン大公が呟いた。


「まだ、飛んでます」


「マジか! 」


「マジです」


「微妙だな」


「まあ、微妙ですよね」


「そりゃ、いいんだけど、どうすんの? あれ? どうすんの? 」


 俺とイジュウイン大公の話に国王が割り込んできた。 


「とりあえず、攻めに来たと言うよりは調査ですよね」


「これ? タンカーの中見れないんですか? 」


 俺がレイナさんに聞いた。


「見れますよ」


「じゃあ、お願いします」


 レイナさんがスキルの為に手を合わせた。


 画面から雨音がする。


 あれ?


「でかいな」


 国王がうなるように言った。


「本当ですね」


 宰相が頷いた。


「いや、あんなもんじゃない? 」


 アポリトが笑った。


「「「「「マジか! 」」」」  


 ヤマトの男どもが驚いた。


 そこはシャワー室だった。


 白人の巨乳の女性がシャワーを浴びている。


 B級映画御用達だな。


 良く見ようと思ったが、アオイとムラサキが殺気立った目を向けるので止めた。


 あれ?


 なんか、二人とも怖くね?


 やっぱり、こちらの世界の女性は怖いのか。


 ムラサキは男の娘だが。


「す、すいません」


 レイナさんが慌てて画面を切り替える。


「いや、ありがとう」


 国王がほんわかした笑顔で言うと、ミヤビ王女に凄い顔で睨まれている。


 次は艦内の様子が見れる。


 迷彩色の軍服着てる人と研究職みたいな白衣着てる人もいる。


「良くわかんないけど、軍人かなとも思うけど、どっちかってーと、やっぱり調査目的みたいね」


 俺が様子を見ながら言った。


「どうするんだ? 攻めるべきなのか? 話あうべきなのか? 」


 国王が聞いた。


「格納庫の方は見れますか? あのヘリが出てきたとこです」


「はい。やってみます」


 レイナさんが格納庫を見せると戦闘ヘリのアパッチが八機とハリアーⅡが四機ほどある。


「あ、ハリアーだ」


 イジュウイン大公が嬉しそうだ。


「まあ、ハリアーの方がメンテナンスでも、こちらじゃ使いやすいから。って事はある程度の情報は向こうは持ってるんだ」


「どうすんの? 」


「え? 俺に聞きますか? 」


「だって、お前しかいないじゃん」


 国王が俺を見た。


「大丈夫だ、何か失敗しても、シ〇アに全部任せるから。クニヒト少佐が全部責任取るから。何と言っても可愛がってる娘の旦那は守るから安心してくれ。」


 宰相が熱く語った。


「俺の娘のミヤビが駄目なら、誰でもいいからやるぞ。ミヤビも付けるぞ」


 国王も熱く語った。


「私は外れかオマケですか」


 ミヤビ王女がすごい顔してる。


「嫁も付けて良いんだぞ」


 国王が嬉しそうだ。


「いりません」


 即座に拒否した。


 何考えてんだか。

 

「全部こちらに任せてくれて、全部俺にやらせてくれて、悪い事は全部そちらが被るなら受けましょう。勿論、お金で御褒美つきです」


「よかろう」


 国王が頷いた。


「なあ、アオイ、ヤマトの王族って皆こうなのか」


 カサンザキスさんがアオイを見た。


 アオイが深く頷いた。


「娘をやるんじゃなかったな」


 カサンザキスさんが小声で呟いた。

 


 





     

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